ここでは、CESのインタープリテーションと題して、「これからインタープリターを目指す方」「すでにインタープリターの方」にお役に立てる情報を掲載するページです。
インタープリテーションとは
自然に詳しければインタープリテーション(自然解説)はできるのでしょうか。
「自然解説」というと、「自然に詳しい人がそうでない人に教えてあげる」、といったイメージかもしれませんが、インタープリテーションはだいぶ違います。インタープリターには参加者を楽しませたり、参加者の主体性を引き出したり、プログラムを効果的にデザインしたりといった能力が求められます。インタープリテーションは教育であり、同時にエンターテイメントでもあります。実に創造的で工夫しがいのある分野なのです。
インタープリテーションは一種の技(art)である。そしてそれは、取り扱う題材が科学的であれ、歴史的であれ、数々の技をあわせたものである。どのような技もある程度は教えることができる(フリーマン・チルデン)
自分の気持ちを相手に伝える時、単純な文章や言葉の羅列だけでは心は動かず、相手の気持ちを掴む事は難しいでしょう。もし、人の心を動かしたいと思う時、インタープリテーションを使えば、有利な立場に立つことが可能になります。
インタープリテーションとは、単純に情報や気持ちを伝えるのではなく、
直接、体験や教材を通して事物や事象の背後にある意味や関係を明らかにすることを目的とした教育活動(フリーマン・ティルデン Freeman Tilden)の事を言うのです。
インタープリターとは?
インタープリターとは、インタープリテーションを行う人の事を指しますが、公的に資格があるものではありません。自分がインタープリターだと思っていれば、だれでもインタープリターになれるのです!
多くのインタープリターは自然と人を結びつける解説を行っている人がほとんどですが、その他にも科学技術の分野や、会社のプレゼンの場でインタープリテーションを活用している人もいます。インタープリテーションの技術や手法さえ知っていれば、様々な分野で活用する事ができるのです。
日本で職業的なインタープリターが誕生したのは1980年ごろだと思われます。当時数えるほどだったインタープリターも、現在では全国の自然公園施をはじめ、民間の自然学校、エコツアーなど様々な場で活躍が聞かれるようになってきました。今後ますます広く人材が求められていくでしょう。
これからインタープリターになろうとする人や、すでに活動している人にも、質的なレベルアップが求められています。
インタープリターになるには?
CES では豊富な業務経験を元に、主催セミナーをはじめ、行政や企業、大学などのさまざまな団体からの受託ワークショップや研修会などを行なっています。また、インタープリテーションを目指す方やコミュニケーションスキルを高めたい方々に豊富なトレーニングの機会を提供しています。
インタープリター・トレーニングセミナー(ITS)
弊社では日本インタープリテーション協会との協力により、インタープリターの研修会を1992年より毎年実施してきました。セミナーではインタープリターを目指す人のための教育・研修の場として自然教育を支えていく人材を育成しています。また、同時に、自然公園などにおいて実践的な経験を積む On The Job Training の場も提供しています。