見どころ」カテゴリーアーカイブ

春が来たよ!

暖かさを通り越して、初夏のような暑さですが、
公園内の植物は春満載です。

今日は、帰真園の春の花をちょこっとだけご紹介します。

 

 

 

 

 

 


コブシの花です。
玉川門(二子玉川駅方面)の入口から入って、右側を見ながら歩いていると見えてきます。
ハクモクレンの花を少し小さくしたような花で、うっすらとピンクの線が入っています。

 

 

 

 

 

 


アブラチャンです。
花のない時期は、目立たない植物ですが、今の時期は黄色い花が鮮やかです。
丸くフサフサした形がとても可愛らしい!

そして、これからの時期は何といってもサクラですね!
帰真園ではいくつかのサクラの仲間があります。

左はオオシマザクラ。
ソメイヨシノより白く、少し大きな花が特徴です。
葉の香りが強いことから桜餅に使われています。

右はシダレザクラ。
旧清水邸書院のそばにあり、ピンク色が鮮やかで、皆さんの目を楽しませてくれています。

この暖かさで次から次へと花が咲き進みそうですね。
ビジターセンターでは、帰真園の最新の見頃もご案内しています。
また、花のガイドも配布しています。
公園にいらした際は、ぜひお立ち寄りください。
                               (なべちゃん)

 

池とカエルと人と

ようやく暖かい日が安定してきましたね。

公園内の日本庭園には、今年もヒキガエルが卵を産みに来ています。
嬉しいことに、毎年様子を見に来てくださっている利用者さんもいらっしゃるようで、二子玉川公園では固定のファンがつくほどのメインイベントとなっています。

ヒキガエルの産卵の様子は、以下の記事をご覧ください!

【3/8 公園見どころ】注目!帰真園のカエルシーズンがやってきた!
https://www.ces-net.jp/futako-tamagawa-park/?p=29962

 

ヒキガエルの卵をひと目見に、池に近づいて卵を探す利用者さんもちらほら…

でも、ちょっと待って!日本庭園「帰真園」は、ヒキガエルの棲み処でもありますが、庭園の景色や静かな時間を楽しんで頂くための場所でもあります。

●柵の中には入らない

●生きものを捕まえて持ち帰らない

●飼っていたり、捕まえてきたりした生きものを逃がさない
 
以上のルールを守って、人もカエルも気持ちよく利用できる庭園でいられるようご協力をお願いいたします!

また、ヒキガエルの卵は現在、園路からは見つけづらい場所に産み付けられています。
オタマジャクシになると、池の岸辺からも見つけやすい位置に来てくれるようになりますよ!


その他、ヒキガエルについて気になる方は、お気軽にビジターセンターまでお問い合わせください♪
(まっつん)

注目!帰真園のカエルシーズンがやってきた!

今年もやってきました!
アズマヒキガエルの産卵シーズンです。
毎年やってくるこの時期、スタッフは毎朝観察・記録をつけています。

この1週間は特に変化の激しい期間となりました。

 

 

 

 

 

 

★3月2日
寒さが続き例年より遅かったですが
カエルが池に姿を現しました!
まずはオスが先行して現われ、メスを待ちます。

 

 

 

 

 

 

 

★3月4日
カップル誕生!
メスに後ろから抱きつくようオスがくっつきます。
大体メスの方が大きいです。

 

 

 

 

 

 

★3月5日
ひも状の卵を生んでいました。

★3月7日
ひも状の卵は、毎朝増え続けています。
また、池のあちこちでカエルが見られました。

メスは生み終わると池から出てどこかに行ってしまいますが、
オスはしばらく池に留まっています。
同じカエルか確認するため、目印となるお腹の写真を撮って記録しています。

 

 

 

 

 

 


「ちょっとお腹見せてね、ごめんね~」
(きゅっと縮こまったり、嫌そうにジタバタしたりカエルによっていろいろ)

 

 

 

 

 

 

ふれあい休憩室では「あずまひきがえる展」を行っており、

カエル観察ポイントなどを発信しています。
ぜひ帰真園の池とセットで見てみてください。

(かめちゃん)

 

帰真園には富士山がある?!

明日から3月ですね。

暦ももうすぐ「啓蟄(けいちつ)」に変わり、生きものが動き始める季節、スタッフも「いつヒキガエルが出てくるかな」「ウグイスが鳴き始めたよ」とワクワクソワソワしています。

梅も見ごろの季節、葉がたくさん茂る前の今がみやすい「富士山」たちをご紹介します♪

二子玉川公園の「ナチュモコガーデン」からは毎冬、お天気の良い日に本物の富士山に出会えますが、じつは公園内にも「富士山」があり、いつでも見られるんです。

じゃーん?!こちら正面の石が帰真園の「二子帰帆河岸」からみた富士山です。富士山の形に見えるでしょうか?

帰真園は多摩川の源流から二子玉川までをテーマとした庭園で、こちらは近くの多摩川をイメージして作られています。実際の富士山も、帰真園の外、本物の多摩川の向こうに位置しています。

続きまして・・・二子帰帆河岸から遠くに見えるのは「小富士」です。

こちらです。ちょっと小さいですが、帰真園の外にあって、サツキやドウダンツツジの花が咲き、雪をかぶった富士山になることも。

こちらも、よーーく目をこらすと

帰真園の外にある「富士見台」がちょっぴり見えています。帰真園内からはほんものの富士山は見ることができませんが、この先に富士山があるよ!という目印にもなっています。

木々の葉が茂る前の今は、帰真園からも見やすい富士山です。探してみてくださいね♪(みほねえ)

 

帰真園で命のスペクタクルに迫る!

まだまだ寒い2月…二子玉川公園にある日本庭園「帰真園」では”ある生きもの”達による命のスペクタクルがくり広げられます。毎年この時期が近づいてくると「今年はいつ頃か」ソワソワしだす公園スタッフもチラホラ…

その”ある生きもの”とは…もう皆さんもお気づきですね!

そう!ヒキガエルです。

公園で飼育中の個体。 通称”地蔵” 6歳

さてヒキガエルたちは何のために集まるのか?かれらがくり広げる「命のスペクタクル」とは?

それは繁殖のため、つまり新しい命を産み出すためです!

普段は公園内やお家の庭先など公園周辺で暮らしているヒキガエルたちが「繁殖」の時期になると集まってきます。場所によっては数百匹のカエルの雌雄が集まり、メスをめぐるオス同士の争奪戦「カエル合戦」が行われるようですが、二子玉川公園では今のところ多くても10数匹程度で「合戦」が行われているのは確認できていません。

 

ペアが決まるとメスの背中にオスが抱き着き交尾(抱接)が始まります。「合戦」の場合はこの間にも他のオスが集まり、1頭のメスに複数のオスが群がっていることも!

「抱接」する雄雌 下の大きな個体がメス 2023年

 

産卵の様子 2024年2月

例年は今頃になると繁殖のために集まってきた姿を確認していますが、今年はまだ現れません!

感覚ですが「雨上がりまたは小雨の降る、湿ってやや暖かく感じる日の夜」に集まってくるため、寒波の影響や雨量が影響しているのかもしれません…

(様々な条件が重なり集まってくると考えられ、まだしっかりと解明はされていません。)

カエルの発生状況は引き続き確認していきます。情報はビジターセンター1階ふれあい休憩室「アズマヒキガエル展」で随時公開していくので皆さま公園に遊びにいらした際はぜひ見にきてください!

最後になりますが…

もともとカエルの中でも乾燥に強い種類で、主に地上で暮らしているため公園やお家の庭先で暮らすことができますが、23区の住宅地で暮らししっかり繁殖を続けていることはすごいことだと思いませんか?(二子玉川公園ができる以前の繁殖地や公園の池に集まるようになった理由は不明です。)

利用者の皆さま!そんなカエルやオタマジャクシたちをぜひ温かく見守ってあげてください。

1頭のメスから数千匹産まれるオタマジャクシですが、成熟して子孫を増やせるようになるのはその中で数匹と言われています。

二子玉川公園のカエルたちを絶やさないためにも、むやみな「採集」はせず「観察」に留めて頂けると幸いです!

 

(やたっち)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3階ビジターセンターで展示中のウシガエルの紹介

今回は3階ビジターセンターで新たに始めた小さな展示を紹介します。

※カエルが苦手な方はご注意ください。

一見、普段と変わらない内装ですが、何やらめくれるところがありますね。

めくってみましょう。

 

 

 

…!?

出ました、巨大ガエルです!!

これは実際に帰真園で捕まえた「ウシガエル」という種類のカエルの剥製です。

生きていた頃は鼻先からおしりの先まで15.5㎝もありました。

(剝製となった今は縮んでしまい、もう少し小さいです)

 

ウシガエルは「ヴォオオーン、ヴォオオーン」と鳴き声が牛に似ていることから名付けられました。

最大18㎝ほどになり、国内でみられる最大のカエルになります。

 

ふれあい休憩室の6年目のアズマヒキガエルと比べるとこんなにも違います!

左:アズマヒキガエル(生体)、右:ウシガエル(剥製)

もともと日本にいたカエルではなく、原産地であるアメリカから1918年頃に食用として持ち込まれたのがきっかけで、今では全国各地でみられるようになりました。

口に入る大きさであれば、昆虫、アメリカザリガニ、他のカエル、魚類などほとんどの生き物を食べてしまいます。小さな哺乳類や小鳥を襲うこともあるそうです。

水辺に棲む多くの在来生物や他のカエルに大きな影響を与える存在として、2005年に特定外来生物に指定され、飼育や生きたままの運搬などが規制されました。

そんなウシガエルが帰真園でも定着してしまい、鳴き声が聞こえたり、姿が見られるようになりました。

2022年5月24日帰真園で撮影されたウシガエル

今回剥製にした個体は、2024年10月29日に帰真園の池で増えすぎた水草を除去する際に捕まえました。

捕獲されたウシガエルとその他外来種たち(アメリカザリガニ、ニホンアカガエル※国内外来種)

外来種を捕まえた場合、通常は殺処分して埋めていますが、今回捕らえたウシガエルはあまりにも立派!

埋めるには惜しい…けど特定外来生物だから生体展示はできない…

そうだ、剥製にしよう!

と思い立ち、剥製にして展示するに至りました。

剥製は、皮は本物ですが、中身は詰め物になります。

頭と胴体の部分は花の吸水スポンジで作りました。

脚の部分は綿を詰めて形にしました。

ちなみにお腹側はこんな感じです。

余談ですが、他のスタッフが「科が違うのに、お腹がアズマヒキガエルと似た模様なのが面白い」と言っており、たしかにと思いました。

剥製を作るにはいくつか手順があるので、もし気になる方がいらっしゃいましたら私「こば」にお声がけください。

地域の生き物の拠り所になっている帰真園ですが、本来いないはずのウシガエルも住み着いていることを展示やこの記事を通じて知って頂けたらと思います。

ビジターセンターに来館された際は是非その巨大さを確かめてみてください!

(こば)

 

 

冬芽、いろいろ

ウメの花が咲き始め、春が近づいてきているように感じられる二子玉川公園。
今回は、もうすぐ見られなくなる「冬芽」をご紹介。
寒い時期に葉を落とした樹木は、春に備えて新しい葉をつけたり花を咲かせたりするための準備をしています。そうした葉や花となって生長していく部分が冬芽です。

まずは、ハクモクレン。
白くてモフモフ。見た目もかわいらしく、思わず触りたくなります。

続いて、アジサイ。
こちらは葉っぱが落ちた痕(葉痕)と一緒に見ていると、顔がついているように見えてきます。

最後は、ヤマボウシ。
ワッフルコーンのアイスクリームみたいに見えませんか?


暖かくなって葉や花が出てくるまでの今が、冬芽を見る最後のチャンスです!
自分なりの見方で、お気に入りの冬芽を見つけてみてはいかがでしょうか?
(あいあい)

冬の朝のとっておき!

今日の朝も寒かったですね。
そんな朝のとっておきの景色を見つけました。

これがその様子です。
何か分かりますか??

地面一面に霜が降りてできた景色です。

霜のつき方は色々。霜の形や大きさも色々。
枯れ葉にもたくさん。

よく見ると、ハッキリと氷の結晶も見られました。

時間とともに溶けていく、冬の朝だけ楽しめる自然のアートです。

暖かい服装で、朝のとっておき探しはいかがですか?

                                  (なべちゃん)

春はすぐそこ。

暦の上では大寒。七十二候では「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」という一年でも一番寒い時期になりました。朝、お布団からなかなか出られない、という方も多いのではないでしょうか。

公園内もすっかり冬の装いで、木々は葉を落とし、飛んでいる虫たちも少なく静かです。(本当は冬越しをしている生きものや、冬鳥などの観察シーズンでもありますが、それはまた別の機会に…)

園内を寒いなと巡回していると、こども広場の近くから良い香りが

蝋梅です!質感がロウソクの蝋のようだね、バナナみたーい!と今日の安全安心グループ体験活動のクリーンアップデイにご参加下さった皆さんともわいわい。

しばらく行くとまた優しい甘い香りが…

 

 

帰真園にある旧清水邸書院の前の白梅が咲き始めていました。

枝先にはまだまだつぼみがたくさん!これから咲くのが楽しみですね♪他にもユキヤナギがほろほろと咲いていたり、ハクモクレンの冬芽がふかふかしていたり。

沈丁花のつぼみもふくらんでいましたよ。

春はきっともうすぐですね。

今だけの景色を楽しみながら、やがて来る春を待ちたいと思います。

(タッキー)

 

 

 

冬のナチュモコガーデン

今年もあとわずかですね。
今日は冬のナチュモコガーデンをご紹介します。

ナチュモコガーデンは午前中のみどりグループサポーター活動のお手入れのおかげで、とても綺麗になりました。周りの芝生と対照的に次から次へと花を咲かせて、花壇を彩っています。

ぐるっと見渡すと、この寒い中、アカンサスの葉が元気に成長していました。
夏の暑さで弱ってしまい心配でしたが元気に復活してくれたようです。

伸びてきた葉が踏まれないように簡易の柵で保護しています。
早く大きくなるといいな~。

ナチュモコガーデンの冬のお楽しみ、富士山は残念ながら見られませんでした。
お正月は綺麗な富士山が見られるといいですね!!

冬になると、葉っぱが落ち、花が少なくなり、ちょっぴり寂しくなりますが、
ナチュモコガーデンでお散歩すると色々な発見・出会いがあります。
ちょっと足をとめて、ちょっと腰をかがめて、ちょっと空を見上げて・・・。
ゆったりとした時間を楽しんでみてはどうでしょうか?

こんな風に今年も色々な発見と出会いがある素敵な1年でした。
来年はどんな発見があるかな~、出会いがあるかな~と今からワクワクしています。

二子玉川公園ビジターセンターは今日が年内最後。新年は4日からです。
今年もどうもありがとうございました。来年もぜひ遊びに来てくださいね。
素敵な年越しになりますように♪

                                    なべちゃん