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春の香り

昨日2月19日は二十四節気の『雨水(うすい)』。

寒さが和らぎ、草木の芽が出始める時期と言われています。

まだ朝晩の冷え込みもありますが、昼間はぽかぽかと暖かい日が多くなり、

のんびりお散歩やピクニックをするのがとても気持ちよく感じられます。

 

そんな陽気の中、爽やかな香りを放つこの植物。

近くを通るだけでもふわっと感じるいい香りです。

この花は「沈丁花(ジンチョウゲ)」。

小さな花がまとまって咲く様子はなんだかかわいらしいですね。

 

ジンチョウゲのように香りを持つ花を咲かせる樹木は他にもあります。

特に、

▼夏に咲く「梔子(クチナシ)」

▼秋に咲く「金木犀(キンモクセイ)」

これらはジンチョウゲと合わせて「三大香木」とも呼ばれます。

さらに冬に咲く「蝋梅(ロウバイ)」を加えて

「四大香木」と呼ばれることもあるそう。

紹介した樹木はすべて帰真園の中にあります。

1年をかけて季節ごとの香りの樹木を

楽しんでみるのもいいかもしれませんね♪

(ちばちゃん)

 

春の陽気、虫気分

本日、2020年2月13日は朝に雨は降っていたものの

昼くらいには暖かい陽気となりました。

大変過しやすく、園内では所々で花が見られました。

春にはまだ早いですが、先走りでご紹介させて頂きます。

【梅:帰真園】 👈もう満開状態ですね。

そして足元を見ながら歩いていると…

【ミチタネツケバナ:帰真園】 👈ナズナと同じアブラナの仲間です。

【アカツメクサ:サンクチュアリ周辺】 👈園内各所でもう花が見られます。

そして、寝ている虫たちにもご挨拶。

【アカシマサシガメやオカダンゴムシなど:サンクチュアリ周辺】 👈まだ春には早い様子。

さらにウロウロしていると、遊びに来ていた男の子が見せてくれました。

【ナナホシテントウ:サンクチュアリ周辺】 👈暖かければ冬でも活動。今日は数匹見つかりました。

といった具合に園内ではすでに春が見え隠れ?し始めております。

今週は暖かいようなので公園に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

以上、今回も虫の話を我慢できない たいしょー でした。

たいしょー

冬と雨と鳥と虫

本日、1月23日は生憎の雨です…

気温も低い上に北風があるという中々生き物をさがすには厳しい環境です。

そんな中で生き物はどこに?とよく聞かれるので、この時期定番の冬ごもりの生き物さがしを今年もやっていきたいと思います。

まず帰真園で目の前に飛んできたのは…

【ジョウビタキ】ですね。お腹が赤いので目立ちます。鳥は寒い時期でも活動を行っているものが多いので1年中楽しめますね。

そして次は樹名板の裏側をちょっとのぞくと…

分かりますかね?これは【ヤニサシガメ】の幼虫です。この樹名板には8頭ぐらいいましたよ。実は毎年同じ場所にいます。

次は皆さんご存知の…

【オオカマキリ】の卵ですね。これも立派な冬ごもり。まだ鳥に見つかっていなくて良かったです。突つかれて卵が食べられてしまうこともあるので心配してました。

最後は倒木をひっくりかえして…

【ヨツボシテントウダマシ】がひっそりといたのと、

【ワラジムシの仲間】が20匹くらい一緒に見つかりました。

以上が今回の生き物さがしの結果です。寒さの割に色々見られたのでとても楽しめました。皆さんもぜひ冬の生き物探しをしてみてください。きっと新しい発見があると思いますよ。

それでは今回も冬の生き物をさがしたのは たいしょー でした。

たいしょー

ふゆめのすすめ

寒くてつい部屋の中でゴロゴロしてしまうこの季節、

ぜひお外で見つけて欲しいものがあります。

樹木の「冬芽」です。冬芽は、春になると葉っぱや花に成長します。

寒い冬から、準備をしているんですね。

 

さらにおすすめは、自分のお気に入りの冬芽を見つけること!

例えば・・・

ふあ~、眠い・・・と両手を上げて寝起きの顔のような冬芽。

小さなマッチの灯りがポッとついたような、色と形のかわいい冬芽。

 

お気に入りの冬芽に出会えたら、その樹木をちょっと気にして見てみてください。

これから春に向けて、日に日に変化していく様子が見られますよ。

いつもの散歩道がちょっと特別になる気がします。

(でこぽん)

冬と、鳥と、公園と

こんにちは。

みなさんはお正月でお雑煮食べましたか?凧揚げしましたか?

1月も一週間を過ぎて公園も普段の姿に戻ってきました。

さむーい冬でも今日はぽかぽか暖かいので外でお弁当を広げている親子連れも!

楽しそうにしていました。

そんな公園ですが今日はこの時期によく見かける鳥たちの紹介です。

 

シジュウカラ

ハクセキレイ

ジョウビタキ

ツグミ

メジロ

今日は朝から5種類の鳥が見られました。

国分寺崖線や多摩川まで足を伸ばすともっと色々な鳥たちが見られそう。

晴れて暖かい日には是非公園でお散歩してみてください。(のりちゃん)

冬の木々

冬至も過ぎて、すっかり寒くなってきました。

葉を落とした公園の木々もなんだか寒そう…

 

 

 

 

 

 

 

 

冬になり景色が寂しくなったように感じてしまいますが、

葉が落ちて枝が見えるようになり、

その中にある「生きものの痕跡」を見つけることができました!

 

 

 

 

 

 

▲鳥の巣

 

 

 

 

 

 

 

▲ハラビロカマキリのたまご

寒い毎日ですが、のんびり歩いてみるとなにか発見があるかもしれませんね!

 

ビジターセンターは12/29(土)~1/3(金)まで

年末年始のお休みをいただきます。

また来年も多くの皆さんと楽しい時間を過ごせることを楽しみにしています。

公園では1月からイベント盛りだくさん!

https://www.ces-net.jp/futako-tamagawa-park/?page_id=227

ぜひ遊びにいらしてくださいね。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

(ちばちゃん)

 

 

 

枯れ葉!?でも、なんだか違う!!

気が付けば12月。少しずつ、寒くなってきましたね!
公園にある落葉樹の多くは、紅葉が終り、葉を落とし始めています。

たくさんあった葉が少なくなると、こんな発見が!!

中央にある葉のようなかたまりが、周りの葉と違うのが分かりますか??

これは普通の葉ではなく、花芽を保護するように変化した『苞葉(ほうよう)』と言います。

一つ一つの苞葉は天使の羽のような形をしていて、
それがいくつかかたまって写真のような形をしています。

苞葉の元には果実がついていて、上から落とすとプロペラのようにクルクル回ります。
もし、落ちているのを見つけたら遊んでみてくださいね~!
          写真:イヌシデ/場所:エントランス広場    (なべちゃん)

マユミとメジロ

今帰真園ではマユミの葉と実がきれいに色づいています。
ステキな写真を撮りたいな、とカメラを構えると…
メジロがやって来ました。

しばらく見ていると5~6羽ぐらい集まってきて、
枝から枝に飛び移っては実をついばんでいました。



じっとしていることが少ないので動きを追うのが大変ですが、
この時期ならではのマユミとメジロの色合いの鮮やかさ、
ぜひお楽しみください。

(あいあい)

多摩川いきもの調査③

多摩川で採集した生き物紹介も3回目となりました。今回は私も大好きな甲殻類をテーマにお届けしますよ。

カワリヌマエビ属

今や日本中どこの川でも生息している外来カワリヌマエビの仲間です。西日本や南西諸島にはもともとカワリヌマエビの仲間(ミナミヌマエビなど)が生息していますが、釣り用のエサや観賞用として持ち込まれた外国産数種が侵入しました。その後、日本在来種と混ざったもの(交雑)を含め瞬く間に日本中に拡がりました。雑食で藻や水草、死がいなど何でも食べます。

 

スジエビ

次はテナガエビの仲間を続けて紹介します。

まずは上の写真から!スジエビです。テナガエビほどではありませんが胸脚(きょうきゃく=ハサミになっている脚)が長くなっています。頭(頭胸)の横にある逆ハの字模様も特徴です。下は一見すると同じ種類のようですが、外来種チュウゴクスジエビと考えられる個体です。逆ハの字(左側)の上部が内側に曲がり鉤状になるのが特徴です。スジエビと混ざっている可能性も考えられますが、模様はチュウゴクスジエビの特徴が現れています。

スジエビの仲間
テナガエビ

最後は釣りの対象としても人気のあるテナガエビ。名前がしめす通り非常に長い手(胸脚)を持っています。オスの方が体も大きく、手もより長くなります。テナガエビの仲間はどれも肉食性が強くこの胸脚を使って積極的に獲物を捕らえます。

スジエビとテナガエビの一番の違いは実は「額角(がっかく)」にあるトゲの数です。「額角」というのは両目の間にある角のことで上側にあるトゲの数が両種で異なります。スジエビはトゲが5本くらい、テナガエビは10本以上あります。小型のテナガエビはスジエビによく似ているのでここで見分けるのが確実です。

 

 

モクズガニ

モクズガニは淡水のカニの中ではかなり大型になります。ビジターセンター1階の水槽にいるカニを見て、その大きさに驚いてる光景もよく目にします。最初に「淡水」と書きましたが実は産卵は海で行われ、カニの姿になるまでは海で過ごします。そこから川を一生懸命上りながら大きくなっていくわけです。

「藻屑(もくず)」の名が示す通りハサミに毛がはえているのが一番の特徴です。ご存知の方もいるかと思いますが甲殻類は脱皮をしながら大きくなっていきます。モクズガニも同じように脱皮しますが、腕の毛もある程度の大きさになるまでは徐々に増えていきます。下は脱皮して数日後の様子です。

水からあげると上の写真のようにペタッとなってしまいますが、水中ではフワフワになり、まるで綿毛のようですね!このあと徐々に茶色くなっていきました。

 

今回は「甲殻類」をテーマにお届けしました。水槽では主役になることが少ない生き物ですが、体の動きや行動を観察するとたくさんの発見がありとても面白い生き物です。ふれあい休憩室に遊びに来たときはぜひエビやカニに注目してみて下さい。

(やたっち)

 

どんぐりむしから○○へ…

秋も深まり、寒い日が多くなってきました。

今日も雨が降り、ビジターセンターはとっても静かです。

 

こんな日は展示物づくりがはかどります!

これは何をしているところでしょう?

ジュニアサポーターをはじめとしたこどもたちに手伝ってもらいながら

色紙で作ったたくさんの落ち葉ができました!

他にもわくわくするような展示物をスタッフで準備しています。

次は何がテーマの展示なのか、みなさん楽しみにしていてくださいね。

 

ヒントはこのいきもの!

12月のふれあい休憩室もお楽しみに!

(あしこ)