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子どもは風の子

寒い毎日が続いていますね。
「こんなに寒いと子ども達は遊びに来ないのでは?」と思いきや、
今日も元気いっぱい子どもたちの声が響いています。
子どもは風の子!を実感する毎日です。

そんな中、寒さに負けず元気いっぱいの子がここにも…
子ども達で賑わう遊具の遊び場にある『こども花壇』では
昨年秋にまいた種がすくすくと育っています。

▼アンゲロニアの芽

▼ニゲラの芽

▼クリムゾンクローバーの芽

秋に降り積もった落ち葉がお布団のように暖めてくれています。
このまま冬を乗り切って、
きれいな花を咲かせてくれるといいな!
みなさんも一緒に見守ってくださいね。

(ちばちゃん)

冬の風物詩

明けましておめでとうございます。
二子玉川公園ビジターセンターは、4日より開館しています。
今年も多くの方々と出会い、楽しい時間を過ごせる・・・そんな1年になればよいなぁと思っています。

さて、挨拶もそこそこですが、帰真園では今年も冬の風物詩が見られます!
去年の晩秋からあったのですが、皆さん気付いていましたか?

『わらぼっち』(左)と『コモ巻』(右)です。少し聞きなれない言葉かもしれませんが、昔から、冬の時期に庭園で見られたものなんです。

 

 

 

簡単にいうと、『わらぼっち』はボタンを冬の寒さから守るため。『コモ巻』はマツにつく害虫を捕まえるため。

近年では、『わらぼっち』を作る職人さんが少なくなったり、暖かくなってあまり必要としなくなったり、『コモ巻』については害虫を捕まえるには効果がないという話もでてきたり・・・と様々な理由で見かけることが少なくなってきたようです。

昔から続いてきた伝統のようなものがなくなってしまうのはちょっぴり寂しいですね。

ちなみにコモ巻の中には害虫以外の虫も集まってくるんです!
どんな虫がきているか探すのも楽しいですよ!
(なべちゃん)

春を待つ

冬至が過ぎて陽は長くなってゆきますが、寒さはこれからが本番。
ふっといのちの森の木々に目をやると冬芽が随分と目立ちました。

クリーム色のアラカシの芽。細かく重ねられた着物のよう。

赤みの差したタブノキの芽。アラカシの芽よりだいぶ大きく、1㎝ほどあります。

あめ色でおいしそうな色のヤブニッケイの芽。

春と言えば、桜ですね。こちらはヤマザクラの芽。

冬といえど、春の準備をしている植物たち。春もお花見も待ち遠しいです。(こんちゃん)

おちばを集めて…

前回の記事でもお伝えした
日本庭園にたくさんある落ち葉

先日、公園サポーターのみなさんと一緒に
落ち葉集めにでかけました。
 

たくさん集めた落ち葉は
袋に詰めてナチュモコガーデンへ…

この落ち葉は、
園内のカフェから排出されるコーヒー豆かすと合わせて、
堆肥へと生まれ変わります。

(前回のコーヒー豆かす堆肥づくりの様子)

春の新緑、夏の緑陰、秋の紅葉と私たちを楽しませてくれた木々。
落ちてしまった葉っぱも大切に使うための取り組みです。

(ちばちゃん)

うれしいおちば

いつも丁寧にお手入れしてくれている造園屋さんも、
今朝はまだいない日本庭園。

昨日の強い風のためか、
なんだかわくわくするほど集まっている落ち葉。

石階段のすきま、散歩道の端っこ・・・
眠る草花の根元にも広がって、あたたかそう。

そっと踏んでみる。
「冬だなぁ。」

落ち葉掃き前の庭さんぽも、たのしいですね。

(でこぽん)

冬を越すのは…

いよいよ冬到来。

日によってはまだ暖かい時期ですが、
時折厳しい寒さを感じる日が増えてきましたね。

こうなってくると公園ではこの時期、生き物がもう見られないと
思っている方は多いのではないでしょうか?

実は公園のいたるところでまだ見ることができます。
なので、今回は暖かい日は活動する昆虫を探してみました。

最初はこちら、

【ヤニサシガメ】
マツの木につく変わり者。カメムシの仲間で、木の幹を歩く他の虫を襲う肉食です。
幼虫のまま冬を越すので、寒い時はすき間に潜り込んでじっとしています。

続きまして、こちらをご覧ください。
何処に虫がいるのか分かりますか?

まん中をよく見ると…


【ホシホウジャク】
偶然にも見かけることが出来ました。
こちらはれっきとした蛾の仲間なんですが、
いつもはハチドリの様に素早く飛んでいるので
止まって見られる機会はあまりないですね。

この蛾は成虫の姿で越冬しているというのが有力な説だそうです。
実際は蛹や幼虫など色々な目撃情報がありますが、
園内でも冬の暖かい日に飛んでいるのを見かけることが実際あるので
もしかしたら今年の冬も見かけることが出来るかもしれませんね。

今回紹介した以外にもナナホシテントウやクビキリギスなども
見つかるかもしれないので是非公園に探しに来てください。

以上、冬でも虫を探しております 【たいしょー】 でした。

たいしょー

冬越し

先日実施した「冬の虫観察とみのむしクラフトづくり」の報告でもご紹介しましたが、
園内で冬を越す「みのむし」についてあらためてお話したいと思います。

「みのむし」はミノガ(ミノガ科)というガの仲間の幼虫です。
樹木の害虫としても有名ですが、日本人にとって昔からなじみ深く俳句の秋の季語にもなっています。
そんなミノムシがじつは海外から入ってきたヤドリバエという寄生バエが原因で、日本の各地で絶滅の危機に陥っています。
今ではほとんど見られなくなった地域もあるようです。

今や貴重となりつつあるミノムシを公園では見ることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼虫は「みの」の中で来年の春まで過ごし蛹になります。その後オスは羽化して飛び立ちますが、メスは一生をミノの中で過ごすという不思議な生態をしています。「みの」に使われる素材や大きさ・形は様々で、その違いで種類を判別することができます。
冬の公園で不思議な魅力を持つミノムシ探しを楽しんでみてはいかがでしょう。

(やたっち)

ナチュモコガーデン

公園内にある「ナチュモコガーデン」。
普段は公園サポーターみどりグループの皆さんが中心となり、
お手入れをしています。

先月20日には、公園サポーターに加え、
公園に遊びに来てくれた方が参加して、
春先まで楽しめる花々への植え替えを行いました。

ビオラ

 

 

 

 

アリッサム

ノースポール

などなど…色とりどりの花がたくさん!

少し寒くなってきましたが、
お散歩をするにはとても気持ちのよい季節です。
ナチュモコガーデンにもぜひ遊びに来てくださいね!

(ちばちゃん)

いいこと、あるかもね!!

ビジターセンターでは、月2~3回ほど、帰真園に植栽してある植物を調べています。
開花状況や実のなり具合、紅葉状況などを利用者の皆さんにお伝えするためです。
(詳しくはビジターセンター内で掲示しています。)

今日の紅葉の状況はというと・・・
イロハモミジが色づき始めていて、ドウダンツツジやニシキギはだいぶ赤くなってきています。
状況は日々、移り変わるのでお早めにお越しください。

冬に向かって季節が進んでいくなかで、こんな花をみつけました。

キチジョウソウという植物です。
漢字で書くと【吉祥草】
 ”吉事(縁起が良い)があると咲くという伝説” から名付けられたそうです。

帰真園では、例年より綺麗な花がたくさん咲いていますよ~。
どこに咲いているかは秘密。(ヒントは足元の草の陰です。)
幸せは皆さん自身で見つけてみてくださいね☆
                                               (なべちゃん)

いのちのつながり

これは何でしょう?

これはサンクチュアリで見つかったタヌキのフンです。
ちょっと汚く感じてしまったらごめんなさい。

複数のタヌキが同じ場所にフンをします。それを「ためフン」と言います。
「ためフン」はタヌキ同士の情報交換に使われています。

「ためフン」にはタヌキだけではなく、フンを利用する様々な生きものもやってきます。
タヌキが食べた実を狙いにウグイスなどの鳥たちがやってきます。
フンをエサとするセンチコガネやシデムシ、ハエなどの昆虫類、そしてその昆虫類を狙う小型哺乳類もやってきます。
また、フンの中の種が芽生えることもあり、森であればその一部となります。

「ためフン」ひとつで公園内の生きもの同士がつながっているのですね。
(こんちゃん)