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緑陰(りょくいん)

今年はグリーンカーテンがナチュモコガーデンに登場しました。
花壇をお手入れしてくださっているみどりグループサポーターさんの発案です。

グリーンカーテンの正体は【オキナワスズメウリ】という、つる植物です。
【琉球おもちゃうり】なんていう名前でも呼ばれています。
ウリ坊のような可愛らしい模様の実が特徴です。

残念ながら実を食べることはできないのですが、リースの材料などによく使われています。

私の好きな夏の季語で【緑陰】という言葉があります。
本来は木に対して使うそうなのですが、
グリーンカーテンが創り出す、涼やかでやさしい日陰には
この言葉がぴったりな感じがします。

たまには自然の涼を体感してみませんか?
でも、熱中症にはお気をつけて!!

                                  (なべちゃん)

蒸し暑い中、無視できないのが夏の虫。

いよいよ梅雨明けかなと思う今日この頃…
皆さま、しっかり熱中症対策出来ていますか?

暑くても公園に訪れる人はたくさんいますが、
この時期は虫網を持つ子供が多くなってきますね。
なので、今回は公園の人気昆虫を紹介します。
(写真はサンクチュアリにて撮影しました。)

大きく分けて、バッタの仲間と甲虫(カブトムシやカナブン)の仲間が特に人気です。

◆バッタの仲間

【ショウリョウバッタ】
まだ幼虫ですが、メスはすでに5㎝程になっています。
お盆頃には成虫になりますが、今でも十分楽しめます。


【トノサマバッタ】
これも幼虫の写真になりますが、本日7/6で10頭近くの
成虫を目撃しました。子供にとっては手ごたえのある相手ですね。

◆甲虫の仲間

【マメコガネ】
様々な葉を食べるため、どこでも見かけられるかも…
いるところにはうようよと集まっているので探してみよう。


【シロテンハナムグリ】
園内では銅色~緑色が見られるよ。タマムシみたいに緑に輝くのはぜひ見つけてほしい。
緑色の個体は少ないけど樹液の出たシラカシなどを探すと集まっているよ。

公園では他にもたくさんの種類を見ることができます。
普段は出歩きたくない暑い日だからこそ見ることのできる虫もいますので、
ぜひ探しに来てみてください。

たいしょー

二ホンヤモリ【身近な生き物が絶滅危惧種?】

二ホンヤモリ【身近な生き物が絶滅危惧種?】

毎日すっきりしない天気が続きますね。

二子玉川公園ビジターセンターのスタッフは毎日巡回しておりますが、巡回していると様々な  生き物と出会うことがあります。

本来は夜行性ですが、園内の樹木や資材置き場で昼間でも時々見かけるのが、ヤモリの仲間の  「二ホンヤモリ」です。

来園者の方からも目撃情報が多い、ニホンヤモリですが、東京都が作成している「レッドデータブック東京2013(本土部解説版)」によると、世田谷区を含む23区内では「絶滅危惧種Ⅱ類」に指定されています。※絶滅危惧種Ⅱ類とは「絶滅の危険が増大している種」

身近に見られたニホンヤモリですが、都内の環境を考えると、絶滅危惧種に指定されてしまうのは、時代の流れかもしれません。

二子玉川公園周辺は国分寺崖線を始め、23区内でも比較的豊かな自然が残っています。

身近な生き物を観察しに、公園へ遊びに来て下さいね!

シマズー 【写真撮影場所:管理ヤード】

恵みの雨

今日は気持ちのいい青空が広がり、
昨日の荒天がうそのようなお天気です。

私たちにとっては大変な1日でしたが、
植物にとっては恵みの雨だったようです。

ナチュモコガーデンでは、色とりどりの花が元気に咲いています。
 
 

他にもラベンダーやローズマリーなどのハーブもすくすく育っています。
たっぷりの水と太陽を浴びて賑やかになってきた
ナチュモコガーデンをぜひ見に来てくださいね。

(ちばちゃん)

アジサイのひみつ

6月も半ばですね。
二子玉川公園でもアジサイが見ごろを迎えています!


雨期に大人気のアジサイ。
実はひとつのアジサイの中に2種類の「花」があるのをご存知ですか?

大きくて色鮮やかな部分は「装飾花」。
なんとこちら、花びらではありません!
これは萼(がく)というもので、アジサイでは目立つ色や形をして
花粉を運ぶ虫を引き寄せているともいわれています。


もう一つは、小さい粒のような形の「両性花」。
雄しべと雌しべを持っています。
アジサイの花の本体は、こちらなのですね。
よく見ると、ちいさな花が咲いています。

鮮やかな夏色の装飾花をたのしむもよし、ひっそりと咲く両性花の世界を味わうもよし!
どちらがお好みですか・・・?

アジサイは「玉堤通り」側入口スロープと、日本庭園「帰真園」
に咲いています。

(でこぽん)

梅雨目前!初夏の虫を紹介

いよいよ梅雨が近づいてきたようですね。
なんだかジメジメと湿っぽい日々が続いております。

ですが、この梅雨前後の初夏は多くの生きもの(主に虫)が
顔を出し始める面白い時期ともいえるのです。
梅雨の前にそんな園内の虫をご紹介します。


【アオモンイトトンボ】
日本庭園内のカキツバタ周辺でよく見かけるイトトンボです。
小さいトンボですがよく見るときれいな色をしています。

お次もトンボですよ。


【ショウジョウトンボ】
成熟するとオスは真っ赤になり、メスは黄色っぽさが残ります。
この時期に園内どこでも見られる赤トンボです。

さて、次は…

【セマダラコガネ】
街なかでも見かける小さいコガネムシ。
様々な葉を食べるため、園内いたるところで見かけることも…

まだ紹介し足りないのですが、今回は以上です。
これから梅雨に入りますが、晴れた日はぜひ散歩にでも来てください。
もしかしたら見たこともない生きもの(主に虫)に出会えるかもしれませんよ。
以上、虫取り真っ盛りの たいしょー でした。

(たいしょー)

もうすぐ独り立ちカァ~

 木々の緑が濃くなってくる頃、春から子育てを始めた野鳥たちは
巣立ちの時期を迎えます。
巣立ちと言っても、今まで過ごしてきた巣(産室)を離れ、しばらくは
親元で餌を貰いながら過ごし、独り立ちすることが多いようです。

今日はこども広場でハシボソガラスの幼鳥(こども)が見られました。
大きさはほぼ親鳥と同じですが、まだ全ての羽が大人の黒い羽に
生えかわっておらず、口の中が真っ赤なので幼鳥だと見分けることができます。
この幼鳥はお腹が空いていたのか、サクラについた虫を探していました。

今回は親鳥の様子を伺いながら、撮影しましたが特に威嚇がなかったので
幼鳥の独り立ちも近いのではないでしょうか。
子育てが大変なのは動物も人も同じ。子育て中の野鳥を見かけたら、
近づきすぎず温かく見守って頂ければと思います。

因みに1階ふれあい休憩室では、カラスの幼鳥の冒険をテーマにした
絵本を設置しています。ぜひ家族でご覧いただければ嬉しいです。

【写真撮影場所:こども広場場】やぎしぃ

撫子コレクション in ナチュモコ

二子玉川公園にあるナチュモコガーデン(住民管理花壇)では、
秋の七草の一つ、カワラナデシコの花が咲いています。

あれ、もう秋の花?

秋の七草は旧暦の7~9月頃に見られる植物ですが
このカワラナデシコ(園芸種)は一足早い5月頃から楽しめる花なんです。

花壇を管理するみどりグループサポーターさんの日々のお手入れのおかげで、
今年が一番華やか!これからの季節がとっても楽しみです!

花を観察してみると、色や模様、形がさまざま。

皆さんは何種類、見つけられましたか?
他の色や模様を見つけた方はぜひ教えてくださいね!! (なべちゃん)

秋が来た…?

夏のように暑い日が続いていますね。

そんな中、二子玉川公園には「秋」がやってきました。
秋は秋でも「麦秋(ばくしゅう)」です。

麦秋とは麦を収穫する時期のことで、
5月下旬~6月頃の初夏を指す言葉です。

ビジターセンター前のテラスで栽培していたオオムギが
黄金色になり、先日刈り取りを行いました。

 

ビジターセンターでは毎月1回、公園で育った植物でお茶を入れる
「ティーサービス」を開催しています。
このオオムギも、ティーサービスに登場する機会があるかも?
お楽しみに!

(ちばちゃん)

おおきくなあれ

暦の上では夏がはじまりましたね!
今朝、公園に向かって歩いているとき
さわやかな風がここちよく、ああ、夏が来るのだなぁ!と感じました。

そんな春から夏にかけて、多く見られるのが「ひこばえ」。
木の根元や幹から生える若い芽のことです。

青々としてきた木々に生える小さな芽たち。
すこやかに伸びつつある姿は、とてもきれいです。
お散歩しながら探してみてくださいね。

(でこぽん)

写真:日本庭園「帰真園」玉川口のケヤキ