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帰真園で丸いものさがし

暑い暑い日が続いていますね。「公園で涼しさを感じる場所といえば・・・帰真園!」といざ出発。

帰真園を入るとすぐに水音が聞こえてきました。多摩川の源流から二子玉川までの自然がテーマの帰真園、上流から池まで続く水の流れが目にも耳にも涼やかです。

 

エゴノキの実がたくさんついていました。を包んでいる皮にはサポニンという成分が含まれていて、水と一緒にシャカシャカ振ると泡が立ち、シャボン遊びもできる楽しい実です。

 

コナラの実がだんだん大きくふくらんで、帽子からちょっぴり中が見えてきました。季節が進むとだんだん大きくなり、「どんぐり」の形になってきます。

目を引く大きなスダジイも小さなしましまの実をつけ始めました。秋に実ると食べてもおいしいどんぐりの仲間です。

丸がたくさん集まったようなこちらの実はヤマボウシ。秋になると赤く熟します。実は鳥たちの好物、秋の葉の紅葉も美しい、一年中楽しめる木です。良かったら春夏秋冬と見てみてくださいね。

ザクロが実をつけていました。鮮やかな赤色の花が終わるとできる実、これからだんだん色づいていきます。

帰真園の入り口にあるハナモモの実です。花を楽しむためのモモと言われますが、もう少し熟すと香りも楽しむことができるそうなので、ぜひ嗅いでみてください。

園内は樹々が日差しをさえぎってくれ、思いの外暑さは感じず楽しく歩くことができました。帽子と飲み物を持って、朝の帰真園散歩にいらしてくださいね。(みほねえ)

貴重な出会い

皆さんは二子玉川公園内にある日本庭園「帰真園」に入ったことはありますか?

多摩川源流から二子玉川までを模して造られたお庭で

四季を通じて植物や景観を楽しむことができます。

人間が楽しむために造られたお庭ですが、園内の環境を様々な生き物が利用しています。

なかには貴重になりつつある生き物も!

そのなかから今回は「愛らしいクモ」を紹介します。

 

旧清水邸の近くにあるイグサに「コガネグモ」のメスを見つけました!

腹部の横帯模様が特徴的でとても目立ちます。

こちらは腹側から見たところ

 

帰真園内では以前も違う場所に巣をはっているコガネグモを見かけたことがありますが

実は生息場所やエサの減少で個体数が減りつつあり、23区では絶滅危惧2類に指定されて

いる貴重な生き物でもあります。

 

お庭の中で生き物採集はできませんが、お花や景観とともに

生きもの探しをぜひ楽しんでみてください。

 

(やたっち)

 

 

 

 

 

近づいてよく見てみよう

暑くても公園の花が元気に咲いています!

細かな白い小さい花もかわいい~

え、どこに白い小さい花があるかって?

写真に写っているのは、花の大きいムクゲと紫色のアジサイじゃないか!と、思いましたか?

右側の緑の葉が茂る植物をよーく見てみましょう

別の角度からの同じ植物の写真です。

近づいて見てみると・・・

緑の葉っぱの間から、白くて細かい花がたくさんついています!

これは、ニシキギ科の「マサキ」という植物です。

生垣などによく使われ、丈夫で成長の早い、青々とした常緑の樹木です。見過ごされがちですが、この時期にさりげなく小さなかわいい花をつけます。

お散歩の際に歩みをゆっくりにしてみたり、植物に近づいてみたり、視点を変えると思わぬ発見がありますよ。鮮やかで大きなお花も魅力的ですが、控えめな小さいお花も探してみてくださいね♪

(ゆっきー)

ねじねじねじ…

うだるような暑さですね。

公園では今、静かに満開を迎えている花があります。

 


このお花、ご存知でしょうか。
らせん状にねじれた花が特徴的な、その名も「ネジバナ」です。
植物学者の牧野富太郎博士をモデルにしたドラマでも出てきましたね。

この花のねじれ具合がなかなか、個性が出ていて面白いんです。

 

 

例えば上の写真のように、左巻きに咲いているものや、右巻きに咲いているものがあったり・・・

もはやねじれずに、ほぼまっすぐ一列に咲いている素直(?)なものがいたりします。

中には、こんな風にトリッキーなねじれ方をしちゃっているものも。

今年は特に多く咲いているようで、公園内のあちらこちらで桃色のかわいい花が見られます。
帰真園とその周りの芝生地や、富士見台の周辺がオススメの観察スポットです。

旬の素敵な変わり者をぜひ見にいらしてくださいね。

(まっつん)

あちこちで子育て!

ついに梅雨がやってきましたね。

今日はお昼から雨があがり、涼しい園内では「待ってました!」とばかりに
鳥たちが活発に動いていました。

草広場では、三羽連れだって歩くムクドリを発見!

幼鳥2羽(左側)が親をずっと追いかけ、「ギー!ギー!」と鳴いてエサをおねだり。

幼鳥自身でもたま~に探していますが、親からもらうエサがいいようで、5分くらい粘って追いかけ続け、
親が「しょうがないわね~」といった感じでエサをあげていました。

所変わって、エントランス広場ではスズメの幼鳥を発見!

親鳥が先に遠くに飛んで行っても、しばらくボーッとしていました。

同じエントランス広場では、
雨によってできる一時的な水たまりにツバメが飛来。

巣材に使うのでしょうか、
泥をせっせとくわえて飛び去って行きました。

どの鳥たちも、すくすくと成長しますように!

皆さんも鳥たちの子育て、そっと遠くから見守ってみてくださいね。

(まーちゃん)

 

陽射しも生きものも植物も元気!な季節です

梅雨入り直前、暑い日が続いていますね。しっかり帽子をかぶって、公園をめぐってきました。

雨上がり、陽射しぴかぴかの良いお天気です。

キタキチョウが葉っぱのかげでひとやすみ。

あ、ナミテントウみつけた!黒地に赤いもようが遠目にも映えますね。

こちらはドングリの仲間コナラの赤ちゃん(小さな実)。まだ「ぼうし」だけですね。大きくなるのを観察中です。

 

さて、お花も・・・と見ると、いま目を引くのはアジサイです。二子玉川公園は各所にアジサイが植えられていて、まだしばらく楽しめそうです。

常緑ヤマボウシが咲いていました。真ん中の丸いところが花で、白い花のようなところは花のつけ根の葉(総苞片)です。合わせて綺麗ですね。

  

キンシバイの黄色も園内でぱっと華やかです。

 

 

 

 

 

 

 

実のようにもみえるこちらは、ザクロのつぼみです。どんな花が咲くかな?と楽しみに見守っていこうと思いつつ一枚。

 

 

最後に帰真園の池で涼を感じてお散歩の締めとしました。

これから迎える梅雨。雨の風景を楽しめる二子玉川公園もぜひお越しくださいね。(みほねえ)

初夏のイロ、色々。

心地よい初夏の風が吹く二子玉川公園です。
今日は今の季節に見られる色をテーマに園内を散策してみました。

まずは【白】たくさんの花をつけているシロツメクサ。顔を近づけると甘い香りがします。
西洋ミツバチもせっせと蜜を集めたり花粉団子をあしにくっつけて飛び交っていました。
(見かけたら追い払ったりせずそっと見守ってくださいね)

  

次は【青】。アジサイの花が次々と開花しています。これからが見頃ですね。
【紫】や【ピンク】のものも見られます。
 
他にも色はないかなと思ったら鮮やかな【朱】!清水邸前に咲くザクロの花です。
同じく帰真園の帰帆河岸にもショウジョウトンボが翅を休めていましたよ。
 

みなさんも【色】をテーマにお散歩してみてはいかがでしょうか。何か素敵なものが見つかるかも?

一階ふれあい休憩室では6月から「夏の色」をテーマにした展示が始まる予定です。
こちらもお楽しみに♪

(タッキー)

生きもの なにが かくれてる?

夏のような暑さが続きますね。

こんな日は、野外の生きものたちもバテてしまって見つからないはず・・・
と思いがちですが、よ~く探すと結構見つかるものです。

今日は私が午前中に見つけてきた公園の生きものをご紹介します。


まずはこちら。日差しを避けるように、枝裏にかくれている生きものがいます。

 

どこにいるかな・・・?

いました!サトキマダラヒカゲというチョウの仲間です。
これはちょっと簡単だったかも?

 

お次はこちら。帰真園の池のほとりにあるコムラサキの枝に、何か付いていますね・・・

 

お?この白いボコボコは・・・?

これはいったい何でしょう。皆さん分かりますか?
実は、カイガラムシという昆虫の幼虫たちなんです。
背中に白い蝋(ろう)状のかたまりを背負っているので、あまり虫らしい形に見えませんね。


次は難しいですよ!
クチナシの若葉の中に、じっとしている虫がいます。



もう少し近づきましょう。
葉のフチに細長いシルエットが見えますでしょうか?



そろそろ見つけた人もいるかもしれません。



いました!オオカマキリの幼虫です。
大きくて強いオオカマキリですが、子どものうちは糸くずのように細くて小さな体をしています。
それでも、大人と同じようにカマを持っていて、小さなハエやアブラムシを捕まえて食べています。
しっかり一人前のハンターですね。


このように、よ~く探せば生きものたちは様々なところで見つかります。
天気が悪い日や暑い日であっても、すぐそばの茂みや花壇で生きもの探しができるかもしれませんよ!
※くれぐれも熱中症や体調不良には気をつけてくださいね!

(まっつん)

生きものも植物も…公園は大にぎわい♪

ゴールデンウイークを過ぎて、「夏がきた?!」というような日差しの日が増えてきましたね。

まだ柔らかい朝の陽ざしを浴びながら、公園を歩いてきました。

ぐんぐん伸びる木々たち。風がそよぐ音が聞こえてきます。

雨あがりの水たまりで スズメが水浴びをしていました。

気持ちがよさそうですね。

暑くなってくると、園内の水場で水浴びをする野鳥に出会えます。

草広場のセイヨウタンポポには、たくさんのモンシロチョウが来ていました。

チョウに会いたくなったら、ナチュモコガーデン、こども花壇もおすすめです♪

園内のあちこちにあるコナラ。

よーく見るともうちいさな実が・・・♪

秋にはぷっくりしたドングリになる予定です。

ちいさなピンクの花が愛らしい帰真園のマユミ。

秋に楽しめる四角い薄紅色の実も魅力的です。

ウメの実もふくらんできました。

よくみたら、ナミテントウの幼虫が葉っぱのかげに!

 

いつもは通りすぎてしまう道も、すこしゆっくり歩いてみると

たくさんの生きものに出会えたり、季節の変化を感じられました。

カメラを手にのんびり歩き、おすすめです!

何か見つけたら、ぜひビジターセンタースタッフにも教えてくださいね。

(みほねえ)

オタマジャクシはカエルへ

帰真園の池で、大人気!のアズマヒキガエルのオタマジャクシ。

「オタマジャクシいないよー!」
よく見に来てくれる子どもたちから、そんな声が上がります。

たくさん泳いでいたオタマジャクシは、
後ろ足が生え、前足が生え
次々とカエルになって、上陸しているのです。
よって見られる数が減っています。

ぴょんぴょん

ぴょんぴょんぴょん

えんぴつの先に乗りそうなくらい小さなカエルは
石の上を歩いたり、時には陰に隠れてひと休み。
池を離れて旅立ちます。

相生橋(あいおいばし)付近がおすすめ観察ポイントです。
※帰真園の生きものは採取などせず、やさしく見守ってください

また、ふれあい休憩室ではオタマジャクシから育てた小さなカエルを展示しています。
そちらもぜひご覧ください♪

(かめちゃん)