鳥の羽のヒミツ


しとしと雨が続きますね。

雨でも野鳥たちはへっちゃらなようです。

ハシボソガラスもムクドリも、ハトやスズメも地面や水の中をついばんでいました。

…寒くないのかな?風邪、ひかない?

それが意外と大丈夫。ヒミツは羽に隠されています。

実験してみましょう。

キジバトの羽です。

右から初列風切(翼の先の羽根)・大雨覆(翼の中央部の羽根)・体羽(背側の羽根と腹側の羽根)を用意しました。

まずは体羽を観察。

ふわっふわ♪ 鼻息だけで飛ばされてしまうほどの軽さです!

拡大してみると、1本の羽毛が枝分かれし、さらに細かい羽毛が生えていました。

これなら1日中外にいても寒くなさそうですね。

次は、翼の羽根で実験。羽根に水を垂らしてみます。

水滴がころころっと転がるように水を弾きました!

た、たのしい…!

ちなみに根本のふわふわ部分も撥水性バツグンでした。

翼の羽は、細かい羽毛が重なり合う特殊な構造をしています。

そのため、水滴は羽にしみ込むことなく表面張力により丸くなって転がり落ちてしまうのです。

さらに鳥類は腰の辺りにある尾脂腺(びしせん)という器官から脂を分泌します。

この脂を全身にコーティングするように羽繕いすることで、さらに撥水効果をアップさせているのです。

雨が降っても野鳥が活動できる理由は、羽のつくりにあったのでした。

 

今週は愛鳥週間。ぜひ身近な野鳥に目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

(ぱるる)