Archive for 7月, 2017

「公園作業とブドウ収獲のお手伝い」

むしむしと暑い日が続いていますが、
中目黒公園ではボランティア活動が盛んに行なわれています。

私たち学習館スタッフが、ボランテイアの方と一緒に
手入れしているもののひとつに、ブドウがあります。

園内では5種類のブドウを育てており、
冬の「剪定(せんてい)」や春から夏にかけて「芽かき」、
実を大きくするための「摘果(てきか)」、
鳥や虫に食べられないようにするための「袋かけ」など、
年間を通して様々な管理作業を行います。

今の時期は、「芽かき」や「袋かけ」の作業を行なっています。


作業の様子です。

みんなで育てたブドウは、もうすぐ収獲の時期を迎えます。

ブドウの収獲は、
「公園作業とブドウ収獲のお手伝い」内で実施します。
スタッフと一緒に簡単な公園管理作業をお手伝いをいただいた後、
ブドウを収獲し、みんなで味見をする予定です。
どなたでもご参加いただけます。
(小学生以下のお子さんは保護者の方と一緒にご参加下さい。)

今年の第1回目は、8月5日(土)に行います。
事前申込みは不要です。
午前10時までに花とみどりの学習館にお越しください。

日時:8月5日(土)10~11時
集合場所:花とみどりの学習館
種類:早生キャンベル
持ち物:軍手、作業できる服装(長そで長ズボンをおすすめします)、
    帽子、水筒 ※虫除け対策をしてお越しください。

今回収獲する予定の早生キャンベル。


少しずつ色づいてきています。

一緒に作業で汗を流し、おいしいブドウを味わってみませんか?

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夏に向けてトウモロコシの花が咲いています

梅雨が明けきらないうちに、中目黒公園の植物たちはもう夏の準備を始めています。


花とみどりの学習館の前にある花壇には
ミニヒマワリとトウモロコシが仲良く花を咲かせています。


トウモロコシの花がどこにあるかわかりますか…?
トウモロコシの花は、いわゆる「花」の形とは少し様子が違います。
1本の植物の中で、オスの花とメスの花が離れたところにできます。(雌雄異花)

下の方には、ふさふさとひげのようなメスの花を蓄えています。(写真左)
普段私たちが食べるコーンは、このふさふさした毛の一本一本がトウモロコシの粒一つ一つとつながって、メスの花の根元にできます。
茎の先端にススキの穂のように開いているのがオスの花です。(写真右)

花が別々の場所に出来るのには、ちゃんと理由があります。
トウモロコシは“自家受粉”(自分の雄しべと雌しべで受粉をすること)ができません。
そのため、別々のところに花を咲かせ、近くにいる仲間同士で受粉できるように工夫していたのですね。
トウモロコシを育てる時は1本ずつ別々の場所に植えるよりも、トウモロコシ畑としてたくさん植えたほうが受粉しやすく、実りが良くなります。

ちなみに、トウモロコシは風で花粉を運ぶ“風媒花”です。
雄しべの花粉が下にいる雌しべに落ちるように花の場所にも工夫がいっぱいのトウモロコシでした。

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コガネグモ見つけました!!

学習館スタッフが建物の外に「見慣れないクモがいる」と
写真を撮りました。

なんと『コガネグモ』です。立派な大人のメスです。

目黒区では駒場野公園で記録がありますが、
中目黒公園では初記録です。
このクモは日本国内でも南に生息するクモで、
東京23区では絶滅危惧Ⅱ類とされています。

絶滅危惧種のクモが見つかったのは興味深いことですが、
南国に生息するクモが見つかるというのは、
公園を取り巻く環境が変わってきていることの証かもしれません。

【参考情報】
目黒区いきもの気象台観察ノート:
https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/shizen/ikimono/johokyoku/kansatsunote.files/13_i_map.pdf

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