Archive for 10月 12, 2017

ひっつき、くっつき、どこまでも…

外の作業から戻ってきたスタッフの足元を見ると「ひっつきむし」がたくさんついていました。人や動物にくっついて、自分の子孫を遠くまで運んでもらおうとする植物の種や果実を「ひっつきむし」と呼んだりします。
小さいころ、草むらで走り回って遊んで家に帰ると、「ひっつきむし」がたくさん服にくっついていた…という思い出のある方もいるのではないでしょうか?

今回は、やっかいだけれど興味深い中目黒公園の「ひっつきむし」をご紹介します。

スタッフの足にくっついてきた「ひっつきむし」は「アレチヌスビトハギ」でした。

漢字にすると、荒れ地の盗人の萩…?すごい名前だなと思いますが、今の時期ハギに似たかわいらしい花を咲かせます。
種を間近で見てみると、種の表面にザラザラとした毛が生えていて、マジックテープのようになって服に密着していたことが分かります。


黄色い小さな花をたくさん咲かせているのは、「コセンダングサ」
種がついている様は、線香花火のようでかわいらしく思えますが、種の先端にトゲがあり、これが靴下や服に刺さります。


ひっつきむしの代表格「オオオナモミ」、このトゲには特に鋭い返しがついていて、セーターなどにくっつくと、ローラー式に絡まってこれまた引き離すのに一苦労。今はまだ青いのですが、茶色くなるとトゲが固くなり、触るととても痛いです。この「オオオナモミ」は北アメリカ原産で、「オオオナモミ」より昔から日本にいた「オナモミ」は現在、絶滅危惧種Ⅱ類に指定されています。


植物の知恵を知ると、公園をはじめいろんな場所でこれらの植物が増えているのも頷ける気がします。

服などについた、「ひっつきむし」を取るのは面倒だなと思うかもしれませんが、自分では動くことの出来ない植物が、「ひっつき、くっつき、どこまでも」旅をしようとする知恵を観察してみると新しい発見があるかもしれませんよ。
この秋、足元の「ひっつきむし」にもご注目(ご注意!)下さい。

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