Archive for 4月, 2022

黄色いお花だけど青くなる??

「菜の花ね」と写真を撮られる方もいらっしゃいますが

花びらの数が4枚で黄色のアブラナ科、英名でウォード(Woad)、
ホソバタイセイの花です。
原産は南ヨーロッパや、アジア西部の2年草です。
ヨーロッパではインディゴ(藍)染料の原料として使われていました。
また、葉には収斂・血止作用があるとされ怪我を癒すハーブとしても
利用されていたそうです。
布を染める工程は複雑で、何度も発酵させるそうです。

日本の藍染めはタデアイを使います。
やはり発酵させるなどの工程を経て手間をかけて作ります。

国が違えど同じように植物を生活に取り入れているのが興味深いです。
また、黄色いお花が青く染まるというのも面白いですね。

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中目黒公園の一年生!

4月になり、新しい生活がスタートした方も多いと思います。
今回は中目黒公園で見つけた1年生を紹介します!

クヌギのどんぐりの芽

昨年、9月頃集めたクヌギの葉の中に埋もれていました。
冬の間眠っていたどんぐりが春になって生長していたんですね!

 

ヤブキリの赤ちゃん

ヤブキリはキリギリスの仲間です。
幼い頃は花の花粉や花びらを食べますが、大きくなると虫も食べるそうです。
セミなど自分より大きい虫を食べる事もあるようです!

 

アズマヒキガエルのオタマジャクシ

3月頃に産卵された卵から生まれてきました。
元気そうに泳いでますね!

 

花とみどりの学習館ニュースレター4月号は、アズマヒキガエルの卵からの様子をまとめました!
今年のニュースレターはカラーなので見ていただけると嬉しいです。
ほかにも学習館には自然についての解説展示もあります。
中目黒公園にぜひお越しください!

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アケビという果物を知ってますか?

中目黒公園ではサクラ、チューリップなど色とりどりの春の花が見ごろをむかえています。
そんな中、異彩を放つ「地味」なお花を紹介します。

ミツバアケビの花が咲きました
アケビの花が咲きました。

ミツバアケビの新芽が展開
3枚の葉っぱが特徴的な「ミツバアケビ」です。

色が地味で、お花も小さいのであまり目立ちません。
でも、よ~くさがしてみると…

2種類の花があります。
ミツバアケビの雌花は大きい
こちらはメスの花(雌花)です。
大きな花がど~んとひとつついています。
大きな花びらに見えるのは、花びらを包む咢片(がくへん)です。
花びらよりもしっかりした感じです。
そのメスの花の下をたどると…

小さい雄花が集まる
小さなツブツブのかたまりみたいなものがあります。
これがオスの花(雄花)です。
小さな花がたくさんついています。
雄しべがむき出しなので、こんな形をしています。

ミツバアケビは秋に紫色の甘い実をつけます。
日本の山でも見かけることがあり、タヌキ、ニホンザルなどの野生動物やメジロなどの野鳥が好んで食べています。
タヌキのうんちの中からミツバアケビの種が見つかることもあるんですよ。
中目黒公園のミツバアケビは、今年の秋に実をつけてくれるかな?
今から楽しみです♪

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