Archive for 自然情報

新年あけましておめでとうございます。

お天気に恵まれた年末年始を迎えました。
太陽の日差しが降り注ぎ、
陽だまりは暖かく感じますが、
昨年よりも寒さが厳しいのでしょうか、
ロウバイは、まだ蕾のままです。

ほんのりと甘い香りを漂わせて、
控え目ながらもつやのある黄色い花が
特徴のロウバイの花は、
これからが楽しみなお花です。

日陰では、寒さに耐えながらも、
頑張って咲くビオラが見られます。

暖かな陽だまりスポットでは、
スイセンの花が伸び伸びと
咲いています。

ハクモクレンの暖かそうな毛に包まれた
冬芽は、青空にとても映えますね。

新春の植物たちの装いは様々で
面白いですね。
お散歩がてらにぜひ、遊びにきてください。

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師走

12月は、師走(しわす)といい、「師」も走るほど忙しい
とも言われていますが、中目黒公園も大忙しです。

原っぱの樹木の剪定をしたり

落ち葉を集め、落ち葉堆肥を仕込んだり

花壇を手入れし、春に咲く苗を植えたり

公園の作業はつきません。
こうした作業は、仲間とするととても楽しく、
毎週末、ボランティアさんの笑い声につつまれる学習館です。
ボランティア活動に興味がある方は、
ぜひ学習館にお声かけください。

中目黒公園花とみどりの学習館では
12月28日(木)~2018年1月4日(木)
の間、休館させていただきます。

今年も皆様のお陰で、
園内には様々な種類の植物が育ち
イベントもたくさん実施することが出来ました。
ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。

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冬囲い

キンっと冷えた空気が気持ちよい冬がやってきました。
マフラーと手袋が手放せなくなってきましたね。

私たちと同じように、中目黒公園の植物たちも冬の装いになりました。
「冬囲い」といって、植物の周りに藁などを巻いて霜などにあたらないように寒さ対策をしました。

一般的に使われる冬囲いの材料はコモ(藁)ですが
中目黒公園では、ちょっと変わった冬囲いの材料が見られます。


左からアスパラガスの葉、マートル、セージなどの植物の剪定枝を活用しています。

これで安心して年を越すことができます。
色々な形の冬囲いを是非見に来てください。

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初霜

雲一つないお天気です。
今朝、花壇の土をみてみると、
霜が降りていました。

寒いはずですね。

先日のイベントで、ムギ踏みをしたムギは、
まったく寒さに関係ないようです。

そしてマリーゴールドやコスモスもまだまだ
元気に咲いています。

ナンテンの実は赤くなり

カシワバアジサイの葉や

イロハモミジの葉も赤く色づきました。

ちょっぴり寒い日も、
公園でお散歩すると気持ちいいですよ。
ぜひあそびに来てください。

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ツワブキの花

日に日に寒さが増し、公園にも落ち葉が増え、
いよいよ冬だな~と感じる今日この頃。

いきもの池には、ぱっと明るいマーガレットのような黄色い花が咲いていました。

この寒空に、つやつやの緑の葉っぱもまだまだ元気です。

この植物は、ツワブキです。
立冬(11月8日ごろ)~大雪(12月7日ごろ)までの季語にもなっており、
葉や花の蕾を食用、または民間療法に利用され、
日本で古くから親しまれている植物です。

フキの葉に似ていますが、光沢があります。つやのあるフキで「ツヤブキ」が訛り、
「ツワブキ」となったのではという説もあります。

日陰でもよく育ち、寒くなる時期から花を咲かせる様子から、
「困難に負けない」「謙譲」「謙遜」などの花言葉があります。

寒くなりましたが、公園にはまだまだ
いろどりを楽しめる植物がありますので、
お散歩がてらお立ち寄りください。

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大きくて、黄色い実

長い雨も一休みし、秋の青空と心地よい風を感じます。
秋らしい秋に、ほっとしている学習館スタッフです。

学習館の前を散歩していると、なんだか大きくて黄色い実が…
これは何という植物でしょう?

カリンです。

木には葉もなく、実だけがごろんと付いていて
びっくりされる方もいます。
本来のカリンの姿は下の写真のように葉がきちんと付いていますが…

それは遡ること今年の9月のことでした…
カリンの下を通ると、「パキパキ」「ぽりぽり」
音が聞こえてきます。
見上げてみると、なんとモンクロシャチホコというガの幼虫が
むしゃむしゃと葉を食べていました。

幼虫たちに葉を食べられながらも
中目黒公園のカリンは元気に育っています。

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カリンといえば、のど飴としても有名です。
公園で元気に育ったカリンを収穫して
ハチミツ漬けを楽しんでみませんか?

以下イベントの詳細です。

「カリンのハチミツ漬けをつくろう」
日 時:11月23日(木・祝)13:30~15:00
対 象:どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
材料費:800円
定 員:10名(先着順)
主 催:花とみどりの学習館
内 容:公園で収穫したカリンを使ってカリンのハチミツ漬けをつくります。
    できたハチミツ漬けはお持ち帰りいただけます。
申 込:花とみどりの学習館受付・電話で申し込み。
    花とみどりの学習館(〒153-0061 中目黒2-3-14 中目黒公園内)へ

 
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秋の味覚を味わいましょう♪

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秋のスイーツ・・・?

雨が続き、気温も下がり、ぐっと秋らしくなってきました。
こんな日の公園はとても静かで、鳥の鳴き声がよく聞こえます。
こんな雨の日だからこその、公園の楽しみ方をご紹介します!

夏に子どもたちで賑わった「じゃぶじゃぶ池」の今は
水が流れる代わりに落ち葉がたくさん落ちています。
 

近くに行ってみると、甘い綿菓子のような香りが漂っています。
香りの原因は何でしょう。
 
ハート形でかわいらしい「カツラ」の葉っぱです。

カツラの葉っぱは黄色くなるとほのかに香り始める特徴があるのですが
落葉した雨の日、または雨上がりの日には特に香りが強くなります。
カツラの葉っぱの上を踏み歩いてみると、とてもよく香るので
なんだかお腹が空いてきてしまいました。
 

雨ばかり続いて、公園に行っても遊ぶことはできないし・・・
なんて考えている方は、雨のこの時期ならではの
スイーツな香りを味わいにぜひ遊びに来てください!

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ひっつき、くっつき、どこまでも…

外の作業から戻ってきたスタッフの足元を見ると「ひっつきむし」がたくさんついていました。人や動物にくっついて、自分の子孫を遠くまで運んでもらおうとする植物の種や果実を「ひっつきむし」と呼んだりします。
小さいころ、草むらで走り回って遊んで家に帰ると、「ひっつきむし」がたくさん服にくっついていた…という思い出のある方もいるのではないでしょうか?

今回は、やっかいだけれど興味深い中目黒公園の「ひっつきむし」をご紹介します。

スタッフの足にくっついてきた「ひっつきむし」は「アレチヌスビトハギ」でした。

漢字にすると、荒れ地の盗人の萩…?すごい名前だなと思いますが、今の時期ハギに似たかわいらしい花を咲かせます。
種を間近で見てみると、種の表面にザラザラとした毛が生えていて、マジックテープのようになって服に密着していたことが分かります。


黄色い小さな花をたくさん咲かせているのは、「コセンダングサ」
種がついている様は、線香花火のようでかわいらしく思えますが、種の先端にトゲがあり、これが靴下や服に刺さります。


ひっつきむしの代表格「オオオナモミ」、このトゲには特に鋭い返しがついていて、セーターなどにくっつくと、ローラー式に絡まってこれまた引き離すのに一苦労。今はまだ青いのですが、茶色くなるとトゲが固くなり、触るととても痛いです。この「オオオナモミ」は北アメリカ原産で、「オオオナモミ」より昔から日本にいた「オナモミ」は現在、絶滅危惧種Ⅱ類に指定されています。


植物の知恵を知ると、公園をはじめいろんな場所でこれらの植物が増えているのも頷ける気がします。

服などについた、「ひっつきむし」を取るのは面倒だなと思うかもしれませんが、自分では動くことの出来ない植物が、「ひっつき、くっつき、どこまでも」旅をしようとする知恵を観察してみると新しい発見があるかもしれませんよ。
この秋、足元の「ひっつきむし」にもご注目(ご注意!)下さい。

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秋の鳴く虫を探してみよう

秋らしい風が気持ちのよい季節になりましたね。
夕方になると、あちらこちらから虫の鳴き声が聞こえてきます。
みなさんは、どの虫がどんな鳴き声で鳴いているか知っていますか?

9月10日(日)に自然観察クラブ主催の、「鳴く虫の観察会」が行われました。
まずは、虫が鳴く理由や虫ごとの鳴き方の違い、1種類ずつ虫の鳴き声を聞いて勉強した後、外に出て鳴く虫を探しに行きました。

外に出て虫の声を聞いてみると、いろんな虫が一斉に大合唱をしているので、1種類ずつ聞き分けることは難しいのですが、それでも耳をすませて、特徴を確認しながら聞いてみると、どの虫が鳴いているのか少しずつ分かってきます。

樹の上でひときわ大きい声で鳴いているのは、アオマツムシ、芝の中でジーッと鳴いているのは、シバスズ…と生活している場所や特徴を確認しながら探していきます。

途中、ヒロバネカンタンやカネタタキを見つけることもでき、参加者からは、「何種類かは虫の声を聞き分けられるようになった。」「夜の公園で虫を探すのが楽しかった。」などの感想も挙がりました。

いつもとは一味違う夜の公園で、身近な鳴く虫の世界をお楽しみいただけたようです。夕涼みに、秋の虫の声を聴きながら公園をお散歩してみませんか?

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夏の落とし物

すっかり秋の気温になってきました。
さわやかな風が公園に流れています。

今年の夏もたくさんの花が中目黒公園に咲き誇りました。
そんな植物たちが今の時期落とし物をしてくれます。

それは”種”です。


※左上:つるなしインゲンの種、右上:つるありインゲンの種、右下:レタスの種

※1枚目:インゲンの花 2枚目:レタスの綿毛

植物は花が咲いた後、命をつなぐために種をつくります。
種の周りはトマトなどの野菜で知られるように私たちが美味しく食べられるものもあれば
フウセンカズラのように空気をたくさん含んでいたり、植物によって様子は様々です。

花とみどりの学習館では、公園で育てた植物の種の自家採種を行っています。
毎年公園で採れた種から植物を育てることによって、命をつなげることを大切にしています。
園内のすべての植物を自家採種することはできませんが、花や実を楽しんだあとも種を取るためや
いきもののためにそのまま残しておきます。

公園で枯れかけた植物に実がついていたり、真っ赤に熟している実を見つけてもそっとしておいてくださいね。
種を見てみたい!という方はぜひ学習館のスタッフにお声がけください。

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