Archive for 自然情報

アケビという果物を知ってますか?

中目黒公園ではサクラ、チューリップなど色とりどりの春の花が見ごろをむかえています。
そんな中、異彩を放つ「地味」なお花を紹介します。

ミツバアケビの花が咲きました
アケビの花が咲きました。

ミツバアケビの新芽が展開
3枚の葉っぱが特徴的な「ミツバアケビ」です。

色が地味で、お花も小さいのであまり目立ちません。
でも、よ~くさがしてみると…

2種類の花があります。
ミツバアケビの雌花は大きい
こちらはメスの花(雌花)です。
大きな花がど~んとひとつついています。
大きな花びらに見えるのは、花びらを包む咢片(がくへん)です。
花びらよりもしっかりした感じです。
そのメスの花の下をたどると…

小さい雄花が集まる
小さなツブツブのかたまりみたいなものがあります。
これがオスの花(雄花)です。
小さな花がたくさんついています。
雄しべがむき出しなので、こんな形をしています。

ミツバアケビは秋に紫色の甘い実をつけます。
日本の山でも見かけることがあり、タヌキ、ニホンザルなどの野生動物やメジロなどの野鳥が好んで食べています。
タヌキのうんちの中からミツバアケビの種が見つかることもあるんですよ。
中目黒公園のミツバアケビは、今年の秋に実をつけてくれるかな?
今から楽しみです♪

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菜の花いろいろ

「あっ菜の花♪」

公園でよく聞かれるようになってきました。

“菜の花”は食用のアブラナ科の花の総称なので、

「菜の花」と呼ばれる花の種類は沢山あります。

 

これはノラボウナ(野良坊菜)のお花です。

ま~るい花びら。

茎もお花もいただきます。

江戸東京野菜のひとつです。

 

これはコウタイサイ(紅苔菜)です。

ノラボウナに似ていますが、

よ~く見ると茎の色が赤いのが特徴です。

寒い時期ほど、赤紫の茎の色が鮮やかです。

茎もお花もいただきます。

茹でると赤い色は緑になります。

 

これはみなさんがご存じの野菜の“菜の花”です。

何の“菜の花”かわかりますか?

シワシワで細長い花びら。

ジャーン!ブロッコリー!!!

アブラナ科のお野菜といえば、

他にもダイコン、カブ、ミズナ、

ハクサイ、キャベツ、ザーサイ…

みんな菜の花を咲かせます。

公園では野菜も育てているので、

“菜の花”を探してみてくださいね。

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冬のこびとたち、春を感じる

花とみどりの学習館内では、園内の見どころを紹介する展示を行っており、
現在は「発見!?冬のこびとたち」と題して、様々な冬芽を紹介しております。
連日子どもたちがやって来て、セルフガイドを片手にこびとさがしをしています。

少しずつ暖かくなり、こびとたちも春を感じているようで、姿が変わってきました。

こちらは豊後梅(ブンゴウメ)。
今年はゆっくりとつぼみが膨らみ始めました。

こちらは子どもたちに大人気のハクモクレン。
ふわふわの鱗芽から白い花びらが見え始めました。

こびとたちの姿が見られるのもあとわずかかもしれません。

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小さな花みっけ!

今年は寒い日が続いて、春の訪れが遅く感じられますね。
まだまだ早朝には池の水が凍り、原っぱには霜柱が立っていることもあります。

そんな寒い朝でも、少し日当たりの良いところを見てみると・・・

見つけた!オオイヌノフグリです!
身体が震えるほど寒い朝でも、小さな花を見つけられると気持ちがほっこりします。

白いコゴメイヌノフグリも見つけました。
寒くても、だんだん春の足音が聞こえてくるようですね。

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春を待つ

立春を迎え、明るい時間も少しづつ伸びてきましたが、
今年は例年よりも寒い気がします。

1月にはいきもの池に氷が張ることがありました。

ロウバイの花は、12月末から咲き始める年もありましたが、
今年は1月の中旬ごろに開花しました。

花壇を耕していると、まだまだ寒いと寝ているアズマヒキガエルを
起こしてしましました。

昨年はバレンタインデーに卵を産みに池に集まってきていました。
今年もそろそろ起きてくるでしょうか?楽しみですね。

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生命力を感じる樹

一年で一番寒いといわれる “大寒” に入りました。

そんな中でも葉をつけたまま冬を越す常緑樹は力強さ・生命力が感じられ、
古くから縁起物として飾られることが多い植物です。

日本ではお正月に飾る松や、節分に飾る柊などが有名でしょうか。
園内にはオリーブやローリエ、マートルなどさまざまな常緑樹があります。

オリーブ

ローリエ

マートル

五感の庭や芝生広場沿いのハーブガーデンなどで見られるマートルは、
古代エジプト時代から愛と歓喜、繁栄の象徴とされてきました。

イギリスでは花嫁の花束にマートルの枝を入れ、
嫁ぎ先で挿し木をして幸福を願うという習慣があったそうです。

草木からパワーをいただきながら、あと少し、寒い季節を耐えましょう。
一歩一歩、春に近づいています。

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小さな変化

冬の公園を歩いていると、葉が落ちた木を見かけます。
枯れてしまっているのでしょうか?

このブドウの木を見てみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

枝をよく見ると、新芽があります。

この芽から弦が伸び、6月中旬頃に実がなるのです。

 

 

 

 

 

 

 

豊後梅はどうでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

枝の先に花のつぼみがついています。

赤色でかわいらしいですね。3月頃に咲いた様子が見られます。

 

いきもの池の北側に並ぶ二つのミズキ、この木々も葉がありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、枝をよく見てみると新芽がついています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらも、ぷっくりと赤い新芽です。

この芽から葉が芽吹き、5月から6月頃には白い花を見ることができます。

 

葉がない時期だからこそ、小さな変化を観察してみませんか。

ほかの木の様子も見に来てくださいね。

今の時期から植物の成長を追いかけるのも楽しいですよ!

ぜひ公園に来て、身近な自然を味わってください。

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雪やこんこ♪

あけましておめでとうございます。
本年も中目黒公園・花とみどりの学習館をよろしくお願いします。


新年早々にして雪が降りましたね⛄


午前中から降り出し、昼過ぎには園内が雪化粧していました。


ロウバイは開花まであと少し!ふっくらとしたつぼみに綿帽子が。


 ラベンダー


 タイム

ちっちゃな葉に乗った雪がなんとも可愛らしいですね♪

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切った枝葉も大活躍

今年の秋は2度咲きしてしまう植物も多く、
なかなか冬の剪定や切り戻しなどの作業ができませんでした。
12月に入り、葉が落ちた植物から少しずつ作業を始めています。

先日の公園作業日活動では、ハギの切り戻しを行いました。
ハギは地際で切ることで、来年もきれいな株立ちの姿になります。

切った枝はしなやかで長く、支柱として使うのに最適なので、
細かい枝葉を切り落として保管しておきます。

いずれ土に還る枝や葉を園芸資材として利用することは、
循環型園芸を行う上でとても大切なことのひとつです。

また、先日のエコ園芸生活講座ではフヨウを切り戻し、
枝葉を細かく切り、麦畑の畝に葉を、畝間に枝を敷きました。

麦を播いたあとの畝にうすく葉を敷くことで保湿・保温になります。

畝間は人が作業のために歩くので土が踏み固まってしまうので、
枝のようなやや硬いものを敷くことでウッドチップと同じ役割を果たします。
人が踏むことで徐々に分解され、やがて土に還っていきます。

循環型園芸ならではの冬の姿、ぜひ散策しながら眺めてみてください。

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冬鳥がやってきた!


「今年も来られましたね」
夏や秋には見かけなかった鳥がやってきました。
頭の銀色と羽の白い模様が目を引くジョウビタキです。

遠くチベットやロシアから日本にやってくる渡り鳥です。
冬になるとやって来る渡り鳥のことを冬鳥と言います。

最近は落ち葉が落ちて冷たい風が吹き、外ではコートを着るくらい寒くなりましたが、
冬鳥にとっては日本の冬は過ごしやすいようです。

中目黒公園にやってくる冬鳥はジョウビタキだけではありません。


こちらのモズも冬の間、高い山の上から平地の公園などにやってきます。

大きさはスズメくらいですが、肉食の鳥です。
「はやにえ」と言って、獲物の昆虫やカエル、ネズミなどを捕まえて木の枝に突き刺しておくことがあります。


こちらは去年の写真ですが、
これからの時期、このように木の枝に突き刺さった虫を見かけることがあります。
もし公園で枝に刺さったままの虫を見かけたら、それはきっとモズの仕業です。

ちょっと「ぎょっ」としてしまいますが、これも冬鳥が中目黒公園にやってきた証です。
冬の風物詩だと思って見ていただけると、公園の楽しみのひとつになるのではないでしょうか。

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