Archive for 自然情報

バジルの花が見ごろです

中目黒公園ではたくさんの種類のハーブを育てています。
ハーブガーデンはもちろん、畑や園路沿いにもハーブを植栽することで、
作物の生育を促したり、生きもと共生できる環境づくりをしています。

猛暑が落ち着いた今時期は、バジルの仲間が元気に育ち、花をつけ始めました。
バジルはシソ科の植物で、花の形はシソの穂に似ています。

料理でなじみの深いスウィートバジルをはじめ、
香りを楽しむシナモンバジルやホーリーバジル、
葉が小さく丸く株立ちするブッシュバジルなどがあります。

世界には150種類以上あるといわれ、そのうちのごく一部ですが、
このあたりの気候で育てやすいバジルとしてご参考になればと思います。

それぞれ香りにも特徴がありますので、
葉を指でそっとこすって、香りをかいでみてください。

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セミの仲間たち

この時季、BGMのように聞こえてくるセミの声。

実はカメムシの仲間だって、知っていましたか?
夏の公園はカメムシの仲間が他にも見つかります。


ウマノスズクサの葉っぱの裏にいたのは、ツマグロオオヨコバイ。
バナナムシなんて呼ばれることもあります。
確かに、青から黄色に変わりかけのバナナの色に似ている・・・かな?


これはアカスジカメムシ。
フェンネルの草の汁を吸いに集まっています。


派手な模様なのに意外と隠れ上手です。


こちらはアカスジ“キン”カメムシの幼虫。
スマイルマークが目印です。

大きくはありませんが、意外とオシャレ模様が多いカメムシたち。
散策の際にお気に入りの虫模様をさがしてみてはいかがでしょう。

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芝生のクローバー

芝生広場にクローバーが生えているのをご存知でしょうか?
普段見落としてしまうような、何気ない場所に生えている野草も、
近くで見ると白くてとてもかわいい花をつけています。

先日、子どもが四つ葉のクローバーが見つけていました。
人がたくさん訪れる場所のクローバーは四つ葉になりやすいと言われています。
足元を見てみると意外な幸運が見つかるかも知れませんね。

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私って美しい?

毎日とっても暑いけれども、中目黒公園の植物はとっても元気です。
こちらはアケビの葉っぱです。フェンスに絡まってぐんぐんと元気に伸びています。

良く見ると、ちょっと茶色い部分がありました。

どうしてだろう?とよく見てみたら

葉っぱの後ろに何かいました。
カラフルで、トゲトゲした毛虫?でしょうか????
恐れおののきながらも、興味深々で近づいてみました。

きれいな黄緑色で模様もあります。
アオイラガの幼虫です。

 

とっても綺麗と思うか、ちょっと苦手と思うかは人それぞれですが、
このとげとげはとても痛いそうです。
来園者の皆さんが痛い思いをしないように、
今回見つけた幼虫はさよならしてしまいました。
もしみつけても、触らないでスタッフに教えてくださいね。

ちなみに私はピンクのビニール手袋で観察に挑みました。

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暑さを味方に…

一年でもっとも暑いといわれる大暑の季節となり、園内の植物もつらそうです。
そんな中、暑さを味方につけてぐんぐん生長しているのがつる植物です。

ヤブガラシ↓
名前の通りの繁殖力で、他の植物にからみついてどんどん生い茂ります。

ヘクソカズラ↓
独特な匂いとかわいらしい花のギャップが印象的な植物です。
花の中央がお灸のあとに似ているから灸花(ヤイトバナ)とも呼ばれています。

クズ↓
強くて太い茎をどんどん伸ばし、木を覆ってしまうほどの勢いがあります。
秋の七草に入っており、今時期に花が見られます。

フェンスにからまったり、他の植物を枯らしてしまったり、
畑や園芸をする立場からすると困ってしまうことが多いつる植物ですが、
これらの花の蜜を頼りにしている生きものも多く、
園内の多様性を支えてくれている大切な存在でもあります。

つる植物の勢いにのって、私たちもぐんぐんと夏を乗り切りたいものです。

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きのこさがし

ここ最近、毎日むしあつ~い!

雨が降るとなおさらムシムシ…

私たち人間にとっては不快な季節かもしれませんが、こんな時こそ元気な生きものもいるのです。

それは「きのこ」

看板に白い何かが生えていますね。

はい、きのこ発見!

さらに足元に注意しながら探してみると…

カラフルなきのこたちに出会えました♪

ちなみに、

ほそなが~くて、傘のない種類や

まめのような形の種類もあります。

ひとつ失敬して割ってみると、

胞子(植物で言うタネ)がみっちり詰まっていました。

色も形も様々なきのこたち。

観察には、雨の後の晴れた日がおすすめです。

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タンボからトンボ

トンボという言葉は田んぼという言葉からうまれたという説があります。
園内の田んぼからもトンボが次々と飛び立っています。


ヤゴから出てきたばかりのようです。


あっこちらにも!


こちらは色がはっきりしてきています。
シオカラトンボのようです。


この田んぼは冬水田んぼと言って、
冬の間もずっと水が入ったままにしてあります。
そのためか、普通の田んぼよりも、
いろいろな生きものが見られるようです。
この日は3匹トンボが羽化するところを見る事が出来ました。


楽田クラブでは、冬に水を抜いておく一般的な田んぼと
冬水田んぼをやっています。
たらいの田んぼから、
お米も様々な命もはぐくまれています。
そっとのぞいて見てください。

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キイロテントウをみつけました

葉っぱにつく、ちいさな黄色いテントウムシを見つけました。
よく知られているナナホシテントウの半分くらいの大きさしかありませんが、
これで立派な成虫です。

ナナホシテントウはアブラムシを食べますが、
このキイロテントウは植物の葉っぱに白い粉のようなカビがつく病気「うどんこ病」の菌を食べます。
葉っぱは食べずにカビだけをきれいに食べるので、
植物にとってはありがたい虫なのかもしれません。

ちいさくて、光沢のある黄色い背中がかわいいキイロテントウ。
公園の中で見かけたら、そっと観察してみてください。

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種採りの季節

中目黒公園を歩いていると、花が枯れたままになっている花壇や畑を見かけることがあります。こちらは、種を採るために枯れた植物を残してあります。

枯れた後の花を手でほぐしてみると、毛が生えた種が出てきました。

ヤグルマギクの種です。

卵のような粒はストロベリートーチの種

硬い鞘に入っていた黒い粒はムギセンノウの種

種を採る作業は地道な作業ですが、手先を動かしているといつの間にか熱中して作業される方が多く、講座やイベントでも人気です。

採った種は、秋に種まきをすることで春にまた花壇を彩ってくれます。
中目黒公園では自然の循環に寄り添う園芸を心がけています。

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青空に似合う木の花

西の方から続々と梅雨に入ったというニュースがありますが、
6月1日、中目黒公園はきれいな青空です。

園内を散策していると、
青空に映える木々の花が私たちを楽しませてくれています。

毎年開花を楽しみにされる方も多い中目黒公園一の人気者は、
なんといっても「ジャカランダ」です。

「開花はいつですか?」という問い合わせも多く聞かれます。
いよいよ開花が始まりました。

「ティーツリー」は白い小さなブラシのような花を満開に咲かせています。

オーストラリア原産で清浄作用があることでもよく知られ、
アロマオイル製品などもあります。
さわやかな香りが空気もリフレッシュしてくれます。

青空にモクモクと煙のような花をつけているのは、
その名も「ケムリノキ」とか「スモークツリー」と呼ばれる木です。

葉っぱの色も紫がかった深い緑で、
花がなくても公園に彩りを添えてくれる美しい木です。

これから他の木も次々と開花して、梅雨の晴れ間を彩ってくれそうです。

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