Archive for 自然情報

モリモリ食べて成長中!

チョウの幼虫は、決まった種類の植物の葉を食べて成長します。
その植物の近くを探してみると、探しているチョウに出会えるかもしれません。

中目黒公園ではハーブや果樹など多種類の植物を育てているので、
様々なアゲハチョウがいます。

今回は今時期に見られる、アゲハチョウの幼虫とその食事の様子をご紹介します。

キアゲハ
フェンネル(セリ科)というハーブを食べているところです。
サラダなどのお料理にも使われ、独特な香りが特徴です。

ジャコウアゲハ
ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)というつる性の野草を食べているところです。

アオスジアゲハ
クスノキ(クスノキ科)の葉を食べているところです。
クスノキは樟脳として昔から虫よけなどに使われてきたのですが、
アオスジアゲハには関係ないようです。

成長するにしたがって幼虫は姿も変えていきます。どんな姿になるのかな?

お散歩の度に観察してみるとおもしろいかもしれません。
ぜひアゲハチョウの成長を見守ってみて下さいね。

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5月の花と言えば…

今時期、園内ではさまざまな花が咲いています。
5月の花というと、みなさん何を思い浮かべるでしょうか。

 

こちらは、セイヨウサンザシというバラ科の植物です。
メイフラワーとも呼ばれます。
中目黒公園にはピンク色の八重咲き品種があります。

こちらは、ダマスク系のオールドローズから名前をとった、
ローズドメイというナデシコ科の植物です。

花には甘い香りがあり、古くから香水や花束に使われてきました。

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、この2つの植物はどちらも、
名前に5月を意味するメイ(May)がつきます。

名前の通り、毎年5月上旬ころに見ごろをむかえるかわいい花々です。

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生きものさがし

ぽかぽか陽気が続いています。
そんな日はたくさんの生きものに出会うチャンスです。

特によく見られるのは、ナナホシテントウ。

今日はカマキリも発見!
さて、どこにいるでしょう?

ここでした!


まだ2cmほどの赤ちゃんカマキリです。

池の中ではヒキガエルのおたまじゃくし。
さて、どこにいるでしょう?

正解はここ!


3月に見られた卵がすくすくと成長。
後肢がはえてきました。


この時季、多くの草花が見ごろをむかえています。
散策の際は生きものさがしに挑戦してみてはいかがでしょう。

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1粒の麦から

昨年の11月にエコ園芸生活講座の受講生の皆さんに播いていただいた、
六条大麦がすくすくと育っています。
種を播いた時の様子はこちら

今は青々としたみどり色ですが、収穫時期にはきれいな黄金色になります。

古代中国で考案された季節を表す七十二候(しちじゅうにこう)では、5月31日~6月4日までを「麦秋至(ばくしゅういたる)」と呼び、麦の収穫時期を表します。
季節は夏も近づいているのに秋?と不思議に思いますが、麦にとっての秋(収穫時期)を表していることから、麦秋至と呼ばれます。

育った六条大麦は5月末ごろに、こども向けのイベントで収穫する予定です。
1粒の麦からたくさん収穫できるでしょうか!?

麦茶の美味しくなる季節が楽しみです。

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サクラの展示、始まりました

今年も待ちに待ったサクラの季節がやってきました。

中目黒公園には7種類のサクラがあり、次々と開花を迎え、
お天気によって2~3週間ほど愛でることができます。

まず最初につぼみが膨らみだすのは、オオシマザクラです。
こちらは3月14日(日)の様子です。

館内のカウンターでは、7種類のサクラの特徴や開花状況を
随時お知らせしております。園内散策の際にはぜひお立ち寄りください。

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ヒキガエルの成長

2月中旬 、公園内にいるヒキガエルたちが、池を目指してやってきました。

それから2週間ほどした頃…
池の中をよーく覗いてみると、ヒキガエルの卵があちらにも…こちらにも…!
見つけられるようになってきました。

この卵はもう少しするとオタマジャクシへとふ化し、
目まぐるしく変化を遂げながらカエルらしくなってきます。
この頃にはえら呼吸から肺呼吸になり、ハエやカ、アブラムシなどの小さい虫を食べて生活します。

(こちらの写真は、2018年の5月ごろに撮影したものです。)

まだ頼りない様子ですが、7月頃には特徴的な肌の模様もしっかり見られます。

(こちらの写真は、2019年の7月ごろに撮影したものです。)

ヒキガエルたちの成長が楽しみですね。

※ヒキガエルのお家は中目黒公園なので持ち帰らないようにお願いします。
観察する際には、池に手や木の棒などは入れず池の外からやさしく成長を見守りましょう!

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海の雫のような花

寒い季節も緑の葉をつけているローズマリー。

お料理に使ったり、ドライにしてポプリに入れたり、
ローズマリーといえば香りの強い葉が印象的かと思いますが、
今時期にとてもかわいい花が見られるのをご存じでしょうか?

こちらは木立性のローズマリーの花です。

ローズマリーの学名はRosmarinus officinalisといい、
ラテン語のros(雫)とmarinus(海)で“海の雫”という意味をもっています。
オーシャンブルーの小花がたくさん咲く様にぴったりなネーミングです。

こちらはマジョルカピンクという、淡い赤色の花を咲かせる品種です。

強い印象を持たれやすいローズマリーですが、可憐でやさしげな花を咲かせます。
シソ科なので、バジルやセージのなどの花と同じようなかたちをしています。

公園入口や五感の庭入口に咲いていますので、ぜひご覧になってくださいね。

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待ち遠しい春

立春が過ぎ、日照時間がだいぶ長くなり
春も近くに感じられるようになりました。

園内のハクモクレンの暖かな毛に包まれた固いつぼみも
少しづつほころんできたように見えます。

ツバキの花も次々と花を咲かせています。

香りのいい、スイセン、スイートアリッサムも園内のあちこちに花を咲かせています。

 

色とりどりのビオラやシクラメンも花壇を賑わせ始めました。
 

館内では、シンビジウム、カランコエ、ペパーミントゼラニウムが花開きました。
  

お散歩が楽しい季節になりました。
ぜひお立ち寄りください。

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こんなところに蛹?

一年でもっとも寒さが厳しいといわれる今時期、
生きものたちはそれぞれに適した場所・状態で冬越しをしています。

今年は学習館の周りで、蛹で越冬中のモンシロチョウをよく見かけます。
雨水タンクや机の脚など、こんなところに?と思うような場所です。

 

1ヶ月ほど前、学習館前に植えた芽キャベツにたくさん幼虫がいたので、
おそらく、それらが蛹になったものと思われます。

 

芽キャベツはレースのようになってしまいちょっと悲しいですが、
学習館の周りでモンシロチョウがたくさん飛び立つと思うと春が楽しみですね。

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冬のみどころ

寒い日が続きますね。
池に氷が張っていました。

園内を歩いていると、地面にぴったりと張り付けるようにして葉を伸ばしている植物がいくつもあります。

今の時期は葉を伸ばして冬の寒さに耐え忍んでいます。

よく見てみると、葉が重ならず全部の葉がお日様の光を受けられるようになっています。このような状態をロゼットと言います。ロゼットの語源はバラの花で、葉が広がっている様子が花が咲いているように見えることから。
上から見てみると、花が咲いているように見えませんか?

春にはどんな花が咲くでしょうか?

気になるロゼットを見つけたら春の姿を思い浮かべながら調べてみてみるのも楽しいですよ。

2枚目の写真:カモミールのロゼット
3枚目の写真:ネモフィラのロゼット
4枚目の写真:ビオラのロゼット

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