日没が早くなり、落ち葉もちらほら見られる中、
まだまだ華やかな色を添えてくれる園内の花壇。
秋の公園をぜひ散策にきてください。
今年は、公園の「原っぱ」のセイタカアワダチソウが
ググっと背が高くなり目立ってきました。
つぼみ 開花
セイタカアワダチソウは、小さな花をたくさんつけるので、
その分たくさんの種ができます。
また、地中の根茎からも芽を出すこともでき増えていきます。
他の草が発芽しにくくなるよう根からアレロパシー物質を放出し、
いつの間にはセイタカアワダチソウの群落が出来てしまいます。
そのため、日本に入ってきた外来種の中でも特に生態系に影響が
大きい侵略的外来種とも呼ばれています。
名前のとおり背が高く黄色いきれいな花を咲かせるため、
明治時代に観賞用として日本に入ってきたと言われています。
北アメリカ原産の多年草で、日本に入ってきた当時は、
丈夫で綺麗な珍しい植物で重宝された園芸植物だったのでしょうか。
今ではあまりに、丈夫に育ち手に負えない存在になってしまったようです。
セイタカアワダチソウは、虫媒花(主として昆虫を媒介して受粉を行う花)なので
生きものたちには大切な食糧になります。
きれいな黄色いお花は公園を明るく彩っています。
ただ、これ以上増えてしまうと困るかもしれません。
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今年の夏は例年に増して酷暑だったので
秋はまだまだ先のように思う方も多いと思いますが、
園内の植物が少しずつ秋を感じるようになったと共に、
目黒川にも秋を告げる渡り鳥がやってきました。
季節は着実に移り変わろうとしています。
シベリア方面から一番乗りで目黒川に到着したのは「コガモ」です。
日本で見られるカモの中で一番小さいカモです。
カルガモの群れにまぎれて、休んでいます。
遠くからみると小さくて分かりにくいかもしれません。
よく見ると、オスとメスのコガモがいます。(下がオス)
今の時期はオスも地味な色をしていることもありますが
これから、寒くなるにつれてオスは羽毛の色が変わり
頭が赤と緑で目立つようになります。
オシャレをして恋のお相手を見つけます。
メス(頭が茶色) オス(頭が赤茶と緑)
桜が散るころまで目黒川にいます。
コガモの外にもオナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ユリカモメなど
の渡り鳥が目黒川にやってきます。
賑やかになる目黒川、楽しみですね。
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9月に入り、園内で見られる草木からも少しずつ秋を感じるようになってきました。
公園の入り口からスロープを上がってくる途中には、
ピンク色の小さな花が枝垂れた枝にたくさん咲いているのが見られます。
これはハギというマメ科の植物で、目黒区の花にもなっています。
また、その周りにはつる性の植物が地を張ったり、ハギに絡みついたりしています。
これはクズという植物で、ハギと同じマメ科なので花のかたちが似ています。
ハギもクズも秋の七草です。中秋の名月までには咲き終わってしまいそうですが、
ススキなどとともに秋を象徴する植物です。
ちなみに、園内の原っぱにもハギに似た植物がたくさん花を咲かせています。
これはアレチヌスビトハギという植物で、やはりマメ科ですがハギではありません。
荒れ地や道端にも生え、種ができると動物や私たちの服にくっつきます。
そうやって種を遠くまで運ぼうとしているのですね。
服につくとなかなか取れませんので、
こんなふうにならないように気をつけてくださいね。
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みなさんはお米(稲)の花を見たことがありますか?
中目黒公園では、小学校低学年のお子さん対象の「楽田クラブ」
というお米を育てる連続イベントを実施しており、
先日同じ質問をクラブのみなさんにして、想像で描いていただきました。
花と言うと、花びらがあるイメージの方が多いようでした。
では実際にお米の花をご紹介しましょう。こちらです。
どれが花か分かりますか?もう少し近くに寄ってみますね。
お分かりになったでしょうか?
小さな緑色の米粒のようなものが開いているのが開花の状態です。
お米の花が咲くのは天気の良い午前中です。
緑色の殻(もみ殻)が開いて雄しべが伸び、
その花粉が飛び散って、同じ花の雌しべに付きます。
その時間はおおよそ1時間。あっという間の開花です。
稲穂は小さな花の集まりで、一番先から咲き始めます。
1つの穂に約100個ぐらいの花が付いていて、全部咲き終わるのに
1週間ほどかかりますので、もうしばらく開花が見られそうです。
原っぱの一角に小さな田んぼがあります。
秋の実りまで暖かく見守っていただけたらと思います。
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長い梅雨も明け、中目黒公園ではじゃぶじゃぶ池で水遊びをしたり、虫捕りをする親子の姿、芝生でこんがりと身体を灼く人の姿も目立つようになりました。
ボランティアの皆さんが大事に育てている花壇のお花も、暑さに負けず鮮やかな花を咲かせてくれています。
ヒマワリ
キバナコスモス
モミジアオイ
まだまだ暑い日が続くかと思いますので、熱中症などに気を付けて遊びにいらして下さいね。
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注目の視線を上手にすり抜けて園内を優雅に舞うのは、
ジャコウアゲハです。
昆虫採集に来園された親子にとても人気です。
こちらは、園内に咲くウマノスズクサの花です。
小さくて地味な花ですがラッパのような形が特徴的です。
メスのジャコウアゲハは、
よくこのウマノスズクサの近くを飛んでいて、
葉っぱに向かってモゾモゾと何かしている
ことがあります。
そして、良く見ると
鳥の糞かな?と思うようなものが
ウマノスズクサの葉にたくさんついています。
良く見ると虫?のようです。
こちらは、ジャコウアゲハの幼虫です。
ジャコウアゲハの幼虫は
このウマノスズクサの葉だけを食べます。
中目黒公園には、ウマノスズクサがあるので
ジャコウアゲハのメスは幼虫が、
この草を食べられるように卵を産もうと
探し求めて飛んでいたのですね。
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今ドングリは、グリーン色でふくらみ始めています。
中目黒公園には5種類のドングリの木があります。
夏のドングリをご覧ください。
コナラのドングリ
クヌギのドングリ
マテバシイのドングリ
スダジイのドングリ
公園のシラカシの木は、背がとっても高いです。
ドングリが見えるでしょうか?
ドングリ探しをしていたら枝にセミの抜け殻みつけました。
園内にセミの鳴き声が響きはじめています。
そして他にもいろいろな木にグリーン色の実がなっています。
秋に色づく前の木の実を見てみて下さい。
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公園の入り口では、クチナシの花がたくさん咲いて出迎えてくれています。
マスク越しでもふんわりとクチナシの花の甘い香りを楽しむことができますよ。
ところで、園内でこんな虫を見たことはないでしょうか…?
ハチ!?と思われてびっくりされる方もいるかと思いますが、“オオスカシバ”という蛾の仲間です。羽を素早く振るわせて飛んで、花の蜜を吸ったりしています。
オオスカシバの幼虫はクチナシの葉を食べて成長するので…
クチナシの葉をみてみると、ところどころ食べられた跡を見かけることも。
中には食べつくされて葉がほとんどないものもあります。
虫にも人にも人気のクチナシ、お散歩で探してみて下さいね。
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この記事は2020年6月4日に投稿しました。今年の情報は「最近の投稿」よりご確認ください。
毎年6月ごろに紫のきれいな花を咲かせ、
中目黒公園の名物になっているジャカランダの木。
多くの方に期待されていたにも関わらず、
昨年は残念ながら花をつけず、「どうしたの?」「花は咲かないの?」
と質問を受けておりました。
今年は多くの方に見守られつつたくさんのつぼみがつき、いよいよ開花です!!
ジャカランダと聞くと家具や楽器の素材として使われているものを
思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、
それはマメ科ツルサイカチ属の「ジャカランダ(ハカランダ)」
別名「ブラジリアン・ローズウッド」で、
中目黒公園にあるジャカランダとは別種の植物です。
中目黒公園にあるのは、世界三大花木のひとつとされる、
ノウゼンカズラ科ジャカランダ属の「ジャカランダ」です。
ギター好きのみなさん、がっかりさせてごめんなさい。
ともあれ、青空に映える、素敵な花です。
まだ蕾も多いので、これから見ごろになります。
お散歩の時、上を向いて歩いてみてくださいね。
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