Archive for 自然情報

ヒキガエルの宝物

2月の夕方、公園を歩いているとヒキガエルがやすらぎの泉を目指して棲み処から、出てきているところに遭遇しました。
冬眠から目が覚めたばかりなのか、寝ぼけ眼でよたよたしているように見えるヒキガエルもいれば、よく跳ねて元気いっぱいのヒキガエルもいました。

▲やすらぎの泉に向かうヒキガエル

何日かすると、やすらぎの泉はヒキガエルでいっぱいに…
クックゥッと鳴いてアピールするオスガエルや交尾中のヒキガエルの間に割行っていくオスのヒキガエルも…
どのカエルもいのちを繋ぐため、一生懸命です。

▲交尾中のヒキガエルの間に横入りするオスのヒキガエル
(写真には3匹のヒキガエルが写っています。)

現在やすらぎの泉にはヒキガエルたちが一生懸命産んだ卵があります。
光にあたるときらきらと反射してとてもきれいです。

▲長いひも状の卵のうの中には数千もの卵が入っています。

あと少しでオタマジャクシの姿も見ることができそうです。
ぜひ、やさしく見守ってくださいね。

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公園の木々

節分が過ぎ、春が近づいてきていることを
感じさせる暖かい日が続いています。

しかし、園内を見回すと、公園の木々はまだまだ、枝だらけ。
葉っぱがついていません。

葉っぱのない木も、よくみてみると、木の芽があります。
この時期の木の芽を冬芽といいます。
そして、この冬芽も、木によっていろいろな形が
あって面白いなと思い、写真を撮ってみました。

皆さんは、木の名前を当てることが出来ますか?
春にどんな葉っぱが出てくるか楽しみにしたいですね。

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冬のハーブガーデンでは・・・

小雪がちらついたと思ったら、ぽかぽかと暖かい陽気になったりして、
春を待つ植物たちはどんな思いで過ごしているのでしょう。

ハーブガーデンでは、以前もご紹介したように、
レモンバーベナやレモングラスなど、寒さに弱い植物には冬囲いをしています。
枯れ草をまとい、木の実もつけてもらってとてもおしゃれです。

 

ワイルドストロベリーの葉はきれいなグラデーションに色づいています。
小さな花や実がちらちらと顔をのぞかせています。

また、冬の間にしか見られない植物の姿として、“ロゼット”というものがあります。

冬の厳しい寒さに耐えるため、葉っぱを地面にぴったりとつけ、
太陽の光をまんべんなく受け取れるよう、葉を広げた姿のことをいいます。

ハーブガーデンでは、カモミールやボリジ、
ビロードモウズイカなどがロゼット状に葉を広げているのが見られます。

  

植物のたくましく生きる姿が見られるのも、冬ならではですね。

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新年あけましておめでとうございます

お天気に恵まれた年末年始を迎えました。
園内では、ロウバイ、スイセン、ボケなども咲きはじめ、
春の香りが漂っています。
今年も中目黒公園がたくさんの笑顔であふれますように、
スタッフ一同、みなさんのお越しをお待ちしています。

  

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来年に向けて

花とみどりの学習館は、下記の年末年始期間は休館させていただきます。
12月28日(金)~1月4日(金)
今年も、皆様のお陰様で園内には様々な種類の植物が育ち、イベントもたくさん実施することができました。ありがとうございました。

園内を歩いていると冬に向けて準備している樹木がありました。ハクモクレンの冬芽は暖かい毛をまとっていて寒い冬を乗り越えようとしているようです。

そのほかにも、花壇では地面にぴったりと葉を広げている植物がありました。カリフォルニアポピーです。冬の厳しい寒さに耐え、太陽の光をしっかりと受け止められるように、地面にぴったりと葉を広げているようです。

春にはきれいな花を咲かせてくれるでしょうか?
冬の間よく目を凝らしてお散歩してみると、厳しい冬の寒さを乗り切ろうとする植物や生き物の姿や知恵を見つけることができるかもしれません。

また来年もよろしくお願いいたします。

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ブドウの木、剪定しました。

中目黒公園のブドウの木も年々立派になってきて、
毎年、「公園作業とブドウ収穫のお手伝い」というイベントを
開催できるようになりました。
多くの来園者の方々に支えられながら、
美味しいブドウが味わえるようになりました。

ブドウの冬の管理も、ブドウを育てる上で大切なお仕事。
本日は、いつもブドウのお手入れをしているボランティアさんと、
さーくる・ガーデン・クラブの皆さんで、ブドウの剪定作業を行いました。
大勢の人で作業をすると、ボサボサに伸びた蔓も
あっという間にすっきりしました。

たくさん出た剪定枝を使って、クリスマスリース台を作りました。

寒さの中でも、元気に公園のお手入れをしています。

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冬支度始めました。

今年は、12月とは思えないほど暖かい日が続いていますが、
冬は着実に近づいているようです。
園内の紅葉は見ごろを終え、木々は葉を落としています。
ボランティアのみなさんは堆肥用に、毎週末落ち葉を集めています。
原っぱにも落ち葉のじゅうたんが広がり、ちょっと落ち葉をめくってみると、
テントウムシがいたり、春の野草が芽吹いています。
ハーブティーガーデンのハーブは、レモングラスやレモンバーベナなど、
原産地が外国の暖かいところものもあり、日本の冬は少し寒いようで、
そろそろ冬を越す支度を始めました。
学習館では、毎年恒例になりました、ござや公園で刈り取った草を使って
囲いをする作業です。
毎年、面白いと評判です。
見に来てくださいね。

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紅葉、黄葉、褐葉

公園の木々も色づきはじめ、秋から冬へと季節が移ろいはじめていることがわかります。私たちは、葉が冬にかけて色づくことを、ひとまとめに紅葉と呼んでいますが、細かく分けると、葉が赤く色づく紅葉(こうよう)、黄色く色づく黄葉(こうよう)、茶色く色づく褐葉(かつよう)などがあります。

【カキ】

赤く紅葉(こうよう)する木の葉は、気温が下がってくると、葉と枝の間に層ができて、光合成でつくられた糖分などの移動ができなくなります。
移動できなくなった糖分が蓄積して、そこに日光があたるとアントシアンという赤色の色素に変化することから紅葉します。

【アカメガシワ】

黄色く黄葉(こうよう)する木の葉は、葉緑素とカロチノイド(黄色い色素)をもっていて、秋が深まっていくと葉緑素が先に分解されてカロチノイド(黄色い色素)が残るため葉が黄色く見えます。

【クヌギ】

褐葉(かつよう)する木の葉は、赤く紅葉する葉のアントシアニンの代わりにタンニンができることから、黄色や褐色を帯びた色に色づきます。

これらの紅葉は、樹種やその年の気温差などで色づき方も様々になります。
葉を拾ってよく見てみると、真っ赤な色が美しいもの、まだら模様に紅葉していて味わい深いもの、茶色かかってやさしい色味になっているもの…1枚1枚それぞれの味わいをもっていて見ていて飽きません。

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大麦の種をまきました。

11月に入り、穏やかな秋晴れが続いています。
園内では、本格的な冬がやってくる前に
済ませておきたい仕事があります。

種まきもその一つ。

秋まきの代表、大麦の種まきの様子をご紹介します。

 

畝(うね)をたて、筋状に種をまく場所を作ります。
 

種をまいたら、鳥に見つからないように土をかぶせます。
 

土をかぶせても、中目黒の鳥たちは鼻がきき、掘当ててしまうので
念のため、カバーをかけておきました。
 

これで、来年の6月もおいしい麦茶が飲めるでしょうか?
皆さんも麦の生長を見守ってくださいね。

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植物の知恵

すっかり、秋の景色になった中目黒公園を少し散策するだけで、
植物のいろいろな種を発見できます。

植物は、動物と違って自分で動くことができないので
いろいろな知恵をしぼって、種の形で遠く旅立つ準備をしています。
今回は、そんな植物のけなげな姿をご紹介します。

原っぱを散策すると、
足にいろいろくっいてきます。

これは、アレチヌスビトハギです。

マメ科の植物でサヤが、ザラザラとしています。
人や動物にくっついて移動しようと試みる植物です。

たとえば、
 
センダングサ         オオオナモミ

形をみるとくっつきそうですね。
公園から帰ったら、洋服を確認してみてください。
もしかしたら、植物の種がついているかもしれません。

空をとんで大きく羽ばたこうと試みるのは、アベリアとモミジの仲間
 

種をよく見ると羽根がついていますね。
 
アベリア            モミジ

鳥などの動物に食べてもらって、どこか遠くに連れて行ってもらおうと
考えた植物は、赤い実をつけました。
  
サンザシ           バラ          エノキ

ドングリは、とりあえず、「ドングリころころドングリこ~♪」
ころがって移動を試みるようですが・・・
ドングリはどこでも大人気。みんなが拾って持ち歩いてくれるので、
ドングリは思いのほか遠くに移動できるようです。

秋の中目黒公園は、植物の知恵が詰まっています。
散歩がてらに、植物の知恵を解明してみるのも楽しいですよ。
見頃の花もたくさん楽しめます。
ぜひきてください。

  
アメジストセージ      ホトトギス        フジバカマ

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