【セッコク】
樹上や岩上に多数の根を出し着生する常緑の多年草。茎は束生し、高さ10~30㎝になる。 葉は細長く、長さ約5㎝、質は厚く、茎に2~3年ついている。花がつくのは、2~3年目に葉が落ちたあとの茎で、 細い花茎を出し、白色~淡紅色の花を1~2個つける。花には芳香がある。 湿度の高い谷間の樹上によく見られる。高尾山では、杉の木に着生しているものが多い。 ◎分布:本州~沖縄 引用文献:山と渓谷社「山に咲く花」・「春の花」 |
いつ見られるの?
高尾山では、5月下旬から6月中旬にかけて見ることができます。 ケーブルカーの駅構内が一番早く開花し、薬王院、6号路と続きます。 1号路でも6月上旬に見ることができます。
どこで見られるの?
セッコクは、木の高い所に着生することが多いので、なかなか近くで観察することができません。 双眼鏡があると観察に便利です。
よく見てみたい人は、ケーブルカーの駅構内なら比較的近くで見ることができますよ!
高尾山のセッコクが見られる場所
1号路 麓から登り始め、急坂の手前 小さな橋を渡ったら山頂に向かって左側の高いスギに注目
6号路 麓から登り、琵琶滝の先 膝下のロープ柵が崖側に見えたら谷側の高いスギに注目
ケーブルカー高尾山駅 清滝駅ホーム 植えられたものではあるが間近にセッコクを見ることができる
さる園・野草園 高尾山の中で一番早く開花する
どうやってふえるの?
セッコクは、胞子のようなとても小さいタネをつくります。小さくて軽いタネは風にのって飛んでいきます。 セッコクが成長するのにちょうどいい場所に、うまくたどりついたタネだけが芽を出すことができるのです。