足立区都市農業公園の桜 

園内随所にある様々な桜は約50種類250本!
主に3月中旬から4月下旬まで楽しむことが出来ます。
 

桜の開花状況

2024年度の桜の見頃は終了しました。
たくさんのご来園ありがとうございました。

桜の品種

3月みごろの桜

 

寒緋桜(カンヒザクラ)

遊具広場

3月上旬(2月下旬~)
花色は濃紅で釣鐘状に咲く。

 

江戸彼岸(エドヒガン)

正門前ロータリー

3月中旬〜
自生種。花は小型。長寿で大木になりやすい。

 

染井吉野(ソメイヨシノ)

芝生広場 他

3月下旬〜
 

アメリカ

新芝川

3月下旬〜
ワシントンに送られた染井吉野の実生から作られたと言われる。

4月みごろの桜

 

関山(カンザン)

芝生広場他

4月上旬〜中旬
有名な八重桜。塩漬けにして桜湯に使われる。

 

松月(ショウゲツ)

芝生広場他

4月上旬〜中旬
花弁がナデシコのような細かい切れ込みがある。樹高が高い。

 

日暮(ヒグラシ)

芝生広場

3月下旬〜4月上旬
花弁の縁の色が濃く中心に行くほど色が薄くなる。

 

江戸系(エドケイ)

荒川土手

4月上旬〜中旬
江戸時代には既に存在しており、荒川堤に栽培されていた八重咲きの品種。

 

ワビビト

芝生広場

4月上旬〜中旬
里帰り桜のひとつ。

 

福禄寿(フクロクジュ)

芝生広場

4月上旬〜中旬
幾つかの花が手毬のように固まって咲く。

 

糸括(イトククリ)

芝生広場

4月上旬〜中旬
花が枝状に、糸に括りつけられた様子から。

 

マノガ

芝生広場

3月下旬〜4月上旬
里帰り桜のひとつ。由来は不明。

 

鬱金(ウコン)

芝生広場、荒川土手他

4月上旬〜中旬
咲き始めは緑、後淡黄色、散り際は中心部が紅色に変化する。

 

普賢象(フゲンゾウ)

芝生広場、荒川土手

4月上旬〜中旬
普賢菩薩の乗る象のこと。葉化した雌しべが二本突き出し、象の牙に見えることから。

 

手毬(テマリ)

荒川土手

4月上旬〜中旬
幾つかの花が手毬のように固まって咲く。

 

八重紅枝垂(ヤエベニシダレ)

芝生広場他

3月下旬〜4月上旬
江戸彼岸の枝垂系。八重咲き。

 

嵐山(アラシヤマ)

芝生広場

3月下旬〜中旬
花弁の縁の色が濃く、円形で大きい花を咲かせる。

 

八重紫桜(ヤエムラサキザクラ)

芝生広場

3月下旬〜4月上旬
小石川植物園で紫桜の実生をい栽培して生まれた。
 

楊貴妃(ヨウキヒ)

荒川土手

4月上旬〜中旬
花の美しさを楊貴妃になぞらえた。

 

北斎(ホクサイ)

荒川土手

4月上旬〜中旬
花弁がねじれて渦巻いている。

冬も見られる桜

 

寒桜

芝生広場

1月末から2月初めが見頃予定
寒緋桜と山桜の交配種。
2020年は1月20日に開花。
現在の開花状況:開花
 

十月桜

新芝川沿い(レストラン裏)

9月下旬〜4月頃
八重咲きで、期間中パラパラと咲き続ける。
 

冬桜

レストラン前

11月から3月
一重咲き。年に2回咲きその後もパラパラ咲いている。

としのう桜ばなし

足立区都市農業公園の桜

約50種250本の桜

芝生広場の桜の様子

足立区都市農業公園の桜は約50種250本の桜があります。
早咲きから遅咲きのもの、色とりどりの桜が咲き誇り、3月から4月下旬頃まで桜を楽しむことができます。
正門前、新芝川沿い、芝生広場、荒川にあり、各所で風情ある姿が見られます。

なぜ荒川堤にサクラが植えられたのでしょう?

荒川土手のサクラ

明治18(1885)年、江北村(現足立区江北)では、荒川(現在の隅田川)の堤防の改修工事をすることになりました。
そのとき、村民から堤防の上にサクラを植えてほしいという要望がありました。
それは、夏の日陰のため、堤防の補強のため、洪水時の船つなぎのため、などの理由からでした。
そのため、根株が広がり、木があまり大きくならないサトザクラを植えることになり
翌年明治19(1886)年に荒川堤にサクラが植えられることとなったのです。

五色桜ってどんなサクラ?

荒川堤には、「紫桜」「関山」「白妙」「鬱金」をはじめとして、78品種3000本あまりのサトザクラが植えられました。
それらの花の色は、濃紅色・紅色・淡紅色・白色・黄緑色など様々で花が咲いた風景はまるで五色の雲をたなびかせたように見えたことから、とある新聞記者が「五色桜」と表現しました。
それがきっかけで、荒川堤のサクラは「五色桜」とよばれるようになったそうです。
    

関山(カンザン)

 

白妙(シロタエ)

 

鬱金(ウコン)

ワシントンへ渡ったサクラと「里帰り桜」

荒川堤のサクラは明治45(1912)年、東京とアメリカのワシントンの親善のために寄贈されることになりました。
そこで荒川堤から12種3000本のサクラがワシントンのポトマック河畔に植えられました。
 
しかし、第二次世界大戦による被災や戦後の急激な都市化などにより
多くのサクラが荒川堤から失われていきました。
こうした状況の中、足立区と東京都は昭和27年にワシントンにお願いして
以前東京から贈ったサクラの苗木をもらうことにしました。
サクラが故郷に里帰りしたのです。
 
さらに昭和56年には区制50周年記念として、再びワシントンからサクラの里帰りが実現することとなり
現在の都市農業公園や五色堤公園に植えられました。
 
※荒川堤の五色桜について※  
参考文献:「新修 足立区史 上巻」 足立区役所 1967   
「足立史談」3,27,28,174,176~182,257 足立区教育委員会
写真:アメリカ  
 
 

足立区都市農業公園の桜

PDFデータダウンロード

公園内の桜を解説

荒川の五色桜で有名な都市農業公園のサクラを解説した案内地図です。
こちらからダウンロードも可能ですのでご利用ください(一部改定しました2021年3月)。
 
LinkIcon桜資料とマップPDFデータ(3.4MB)
LinkIcon開花予想一覧表(0.1MB)