2000年の歴史と今も続く御師の文化
古くより御岳山は、山岳信仰の霊山として金峰山御嶽蔵王権現(武蔵御嶽神社の前身)を中心に発展してきました。御岳山の後ろに続く奥の院や大岳山は修行者たちの修行場であり、遠く昔は山伏たちが急峻な岩場や尾根を駆け巡っていたのでしょう。
鎌倉時代から江戸時代にかけては武士たちの厚い信仰を得て、刀剣や大鎧などが奉納されました。その中には現在、国宝に指定されているものが2点あるほか、重要文化財も数多く保存されています。現在、それらは宝物殿に保管展示されています。(宝物殿は土日開館です。詳しくは以下より武蔵御岳神社のページをご確認ください。)
山上には、江戸時代より続いている御師(御祈祷師)の家が建ち並び、他の山とは違う独特の景観があります。
御師は、関東一円に広がる信者(講中)が参拝する際には祈祷をおこなったり、宿坊として信者をもてなしたりしています。社号は神仏分離令により「御嶽神社」と改められ、更に昭和27年に「武蔵御嶽神社」と改められ現在へと続いています。御師の宿坊はすべて武蔵御岳神社の神職が営み、昔とは違い一般の観光客の方々にも利用していただけるようになりました。
今も信仰の山として多くの信者さんから崇敬され、ご祈祷に来山される一方で、信仰の対象であった峰々が今は登山者の憩いの場となり、修行者たちが修行のために闊歩していた山道は登山者が歩いています。
しかし、自然は昔と変わらぬ姿で今でも皆さんをお迎えしています。
さあ、御岳山にぜひお越しください!
武蔵御嶽神社や宝物殿について詳しく知りたい方は「武蔵御嶽神社」のホームページへGO!
御岳山の観光ついて詳しく知りたい方は「みたけ山観光協会」のホームページへGO!
秩父多摩甲斐国立公園の中にある「御岳山」
日本では、各地の稀有な風景地を守ることを目的として34か所の場所が国立公園として指定されています。その中で、御岳山が含まれる秩父多摩甲斐国立公園は東京都、山梨県、埼玉県、長野県の1都3県にまたがる大きな国立公園です。首都圏から最も近いながらに、美しい森林と渓谷が楽しめる山岳公園として親しまれています。
秩父多摩甲斐国立公園は「森林美と渓谷美で溢れる首都圏に最も近い森と渓谷の山岳公園」として位置づけられています。北奥仙丈岳(2601m)を最高峰とし、金峰山、甲武信ヶ岳、雲取山などの標高2000m級の山々への本格的な登山も楽しめます。
御岳山は標高929m、ケーブルカーに乗り下車後山頂まで徒歩30分という初心者にも楽しめる山です。個人の体力や経験に合わせていろいろな山へアプローチができます。
国立公園内にはさまざまなルールがありますので、御岳山でもルールを守って楽しく安全にハイキングや登山をお楽しみください。
自然公園ルールのお願い
御岳山 周辺ハイキング・登山コース案内
ちょこっと自然を散策しようという方、本格的な登山をしようという方、時間や目的に合わせて様々なコースがあります。
季節にあった楽しいコースを選んで出かけてみましょう♪
登山道のご案内